07 ページ7
.
「……姉ちゃん大丈夫？」
俺が問い詰めてきてやる、と偶然を装って一人で彼の元に行ったスニョンが戻ってきた。
「大丈夫だよ。 ……ジェソク、なんだって？」
「俺のこと知り合いの弟だとかなんとか、誤魔化してた。 ……横にいた女はハウォンとか呼んでたかな」
「……ハウォン？」
……確か、あの時の通知には "ミナ" って……
「あとあの女 "結婚式する時は招待するから是非来てね！" とか言ってたけど、あいつ姉ちゃんと結婚する気ねぇの？ 必死に誤魔化してたけど」
スニョンが怒ってくれてる事がまだ救い。
さっきの可愛らしい人……ハウォンって人と、結婚……？
ならあのメッセージの "ミナ" って人は？
「……行こスニョン、気が済むまで打とう」
「姉ちゃん好きなだけ打ちな」
もう、彼が分かんないや。
.
ノックとドアを開ける音で目が覚める。
「姉ちゃん？起きた？」
「ん〜……スニョン？ ……どしたの？」
目を開けるとスニョンが居た。
「 俺今日用あっから行ってくるけど、大丈夫そう？」
「……うん。 大丈夫だよ。 ……気を付けてね」
「おう」
いつの間にか今日も朝日が昇る。
バッティングセンターで散々打ち返して疲れきったのか、昨日は直ぐに寝落ちしたらしい。
「……はぁ……」
あの通知を見てから、何回目のため息か。
彼と、ちゃんと話さないと。
.
身支度を終え、彼の家へと向かう。
.
彼の家に着き、ドアの前に立ちつくす。
手には合鍵があるのに、どうしてもドアを開けられない。
「ふぅ……。 落ち着け、落ち着け……」
意を決してインターホンを押すと、少ししてからドアが開く。
「は〜い」
出てきたのは
「どちら様ですか〜？」
彼じゃない。
「あ、えと……」
昨日の "ハウォン" でもなく、別の女。
この人が、"ミナ" ？
今着たかのような服に、少し崩れてる髪、乱れた口紅
何を物語ってるのか考えたくなかった。
「誰ですか〜？」
呆気に取られ立ち尽くしてると、部屋の奥から声が聞こえる。
その声が徐々に近付いてくるに連れて、鼓動が増す。
「ハリ？ 誰が来……た……」
"ハリ"
"ミナ" じゃない、また知らない女。
部屋から出てきた彼は、服を着ながら現れた。
私と目が合った途端、お化けでも見たかの様に目を見開き驚く彼。
「……下で待ってるね」
返事を待たずその場を後にする。
.
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1614人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
tyai - 本当にいつも素敵なお話をありがとうございました！ずっとだいすきです💓 (2023年4月2日 14時) (
レス) id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とにかく大好きで何回も読み直してます… すんちsideの話はもちろんですが、じすはんに冷やかされて嫉妬して拗ねる話がみたいです笑 (2023年3月30日 14時) (レス) id: 7eba4932cc (このIDを非表示/違反報告)
yuikuma965(プロフ) - すごくキュンキュンしました！私もこんなふうに追いかけられたい…笑短編集、嫉妬とかみてみたいです(´∀｀) (2023年3月30日 2時) (レス) @page46 id: 1a04ea6328 (このIDを非表示/違反報告)
くす(プロフ) - お疲れ様でした(>_<)続編も楽しみすぎて、夜も寝られません、、、ご無理のない程度に更新楽しみにしてます！！！！ (2023年3月30日 0時) (レス) @page46 id: 1558d9da93 (このIDを非表示/違反報告)
diva05(プロフ) - このお話すごい好きです！恋人になった後の2人の関係性や、そうなってからの夜のお話も見てみたいです。 (2023年3月29日 19時) (レス) @page46 id: d2c25335f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MIE | 作成日時：2023年3月13日 1時
