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少し経って、彼が降りてきた。
走ってきたのか汗もかき、凄く慌てた様子だった。
「……ごめんね急に来て」
「ううん、別に。 あー……それで、その……今日は、どうした？」
「…… "どうした" って？」
「あ、いや、その……A、さっきの子は、そんなんじゃなくて」
この期に及んでまだ言い訳をしようとしてる彼が、馬鹿みたいに。
「来週、付き合い始めてから三年目になるね」
「え？ あぁ、うん、それでその、」
「記念日に旅行行く計画立てて、必要な物買い物してあとの時凄く楽しかったし幸せで……どうして、こうなったんだろうね」
「……A？ A聞いて、さっきの子はAが思ってるような関係じゃなくて」
「私が思ってるような関係って？ …… "ハリ" だっけ、昨日泊まったの？」
「A聞いて」
「ハウォンって子は？ 泊まってないの？昨日。 一緒にデートしてたのに？」
"ハウォン" の名前を出した時、言い訳ばかりしてた彼の口が止まった。
「
さっきまでは何も聞きたくなくて、私達の関係が壊れるのが怖かったのに。
自分でも驚く程スラスラと思ってる事が口から出てくる。
「……いつから？ 私と付き合う前から？」
「ハウォンは、一ヶ月前とか……。 ……ハリは、一年くらい、前から……」
「……そっか」
「でも一番大事なのはAだよ、三年も付き合ってたんだし」
私の手を取り、必死に言い訳する彼に一気に冷めていく。
「一番、大事？」
「そう、Aが一番大事なんだよ」
「……ねぇジェソク。 ……私の事、好きだった？」
「好きだよ、好きなのも一番大事なのもAだよ」
「……私の事が好きなら、なんで
これ以上言い訳が思いつかないのか、手を握ったまま立ち尽くしてた。
「……旅行、私じゃなくてハリって子と行きなよ。 ……昨日の子でもいいだろうし」
「待ってA」
「もう、顔も見たくない」
大好きだった気持ちも、一瞬で冷めた。
握られた彼の手を振り払い、変わりに合鍵を握らせその場を後にする。
「バイバイ、ジェソク」
静かに涙が頬を伝う。
大好きだったのに。
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tyai - 本当にいつも素敵なお話をありがとうございました！ずっとだいすきです💓 (2023年4月2日 14時) (
レス) id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とにかく大好きで何回も読み直してます… すんちsideの話はもちろんですが、じすはんに冷やかされて嫉妬して拗ねる話がみたいです笑 (2023年3月30日 14時) (レス) id: 7eba4932cc (このIDを非表示/違反報告)
yuikuma965(プロフ) - すごくキュンキュンしました！私もこんなふうに追いかけられたい…笑短編集、嫉妬とかみてみたいです(´∀｀) (2023年3月30日 2時) (レス) @page46 id: 1a04ea6328 (このIDを非表示/違反報告)
くす(プロフ) - お疲れ様でした(>_<)続編も楽しみすぎて、夜も寝られません、、、ご無理のない程度に更新楽しみにしてます！！！！ (2023年3月30日 0時) (レス) @page46 id: 1558d9da93 (このIDを非表示/違反報告)
diva05(プロフ) - このお話すごい好きです！恋人になった後の2人の関係性や、そうなってからの夜のお話も見てみたいです。 (2023年3月29日 19時) (レス) @page46 id: d2c25335f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIE | 作成日時：2023年3月13日 1時
