14 ページ14
.
どこか感じる肌寒さ目が覚めた。
ズキズキと響く頭痛に苦しめられながら、ゆっくりと目を開ける。
窓から射し込む明るい日差しに中々目を開けれずにいた。
「……何？」
やっと目が開いた時
「……ホテルじゃん」
思考回路が止まった。
.
思い出せ。
昨日は店長と飲みに行って、ジェソクに会ったけど店長が追い返してくれて……
店長が帰った後に一人で飲み直して……た、はず……なのに。
蘇る記憶は、泣いてる所に来たジェソクに慰めてもらう自分。
「……嘘でしょ」
確か、店の外でキスも……。
「……終わった」
『ごめん、ズルくて。 ……ごめんね』
『いい加減名前教えてよ、俺だって教えたんだから』
『は……、A……っ、キスする……？』
『こっち向いてっ……顔、見せて……っ、A……』
断片的に昨日の出来事が蘇ってくる。
『……妬けちゃうから、ジェソクって言わないで』
『そうじゃなくて……スンチョルって、呼んでよ』
「……待って」
相手、ジェソクじゃないの？
記憶の中ではジェソクが相手。
なのに、話した内容で覚えてる相手はジェソクじゃない。
" スンチョル "
「はぁー、いい歳して何やってんのほんとに……！！」
しばらく、お酒は絶とう。
「っしゅ……！」
服着よう……。
服を探すためよくよく当たりを見回すと、ある事に気が付いた。
「……もしかして、ホテルじゃない？」
正面の壁にはいくつもの帽子がコレクションの様に掛かっていて、机には書類のような紙が散らばってる。
明らかに生活感のある部屋。
「家……？ 誰の家……？」
いくら酒に酔ってたからとはいえ、自分に呆れる。
「……とりあえず服着よ」
着ていた服は、ご丁寧にも枕元に纏めて置かれていた。
.
全てを身につけ、軽く身支度をし玄関に向かう。
恥ずかしさと自分自身への呆れで、一刻も早く
リビングのドアを開け玄関に向かう。
玄関にも何足ものスニーカーが置いてあり、ホテルでは無いと確信する。
自分の靴を探し、慌てて履こうとしたその時
恐らく洗面所であろう部屋のドアが、ゆっくり開いた。
.
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1621人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
tyai - 本当にいつも素敵なお話をありがとうございました！ずっとだいすきです💓 (2023年4月2日 14時) (
レス) id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とにかく大好きで何回も読み直してます… すんちsideの話はもちろんですが、じすはんに冷やかされて嫉妬して拗ねる話がみたいです笑 (2023年3月30日 14時) (レス) id: 7eba4932cc (このIDを非表示/違反報告)
yuikuma965(プロフ) - すごくキュンキュンしました！私もこんなふうに追いかけられたい…笑短編集、嫉妬とかみてみたいです(´∀｀) (2023年3月30日 2時) (レス) @page46 id: 1a04ea6328 (このIDを非表示/違反報告)
くす(プロフ) - お疲れ様でした(>_<)続編も楽しみすぎて、夜も寝られません、、、ご無理のない程度に更新楽しみにしてます！！！！ (2023年3月30日 0時) (レス) @page46 id: 1558d9da93 (このIDを非表示/違反報告)
diva05(プロフ) - このお話すごい好きです！恋人になった後の2人の関係性や、そうなってからの夜のお話も見てみたいです。 (2023年3月29日 19時) (レス) @page46 id: d2c25335f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MIE | 作成日時：2023年3月13日 1時
