検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:6,332 hit

54輪 ページ4

___サバナクロー寮、談話室



「レオナさん!!」



ラギーが廊下を息を切らせてかけてきた。

退屈そうにレオナは答える。


「...どうした。」



「ハーツラビュルのリドルくんがオーバーブロットしたって...って!それよりAちゃんがいないんっスよ」


やはり退屈そうにレオナは答える。


「知ったことか。」




「ハーツラビュルの件はそりゃそうでしょうけどAちゃんは...」




「それはもう大丈夫だ。」




「ええ、大丈夫ってそんな...」


サインをしていた書類を置いて、尋ねることには

「それよりラギー、....次のマジフト大会の首尾はどうだ?」




するとキュにいつものずる賢そうな顔に戻ってラギーは笑う。


「あー・・・それっスか。一応もう始めてますよ。」



レオナが人払いの結界を展開させる

「クククそうか....それならいい。お前は何も気にするな。」




「はいはいわかりましたよー。どーせそのご立派なおつむでイロイロ 考えてるんでしょーね王様」




「ハツどうだかな。」


「で?やっぱり寮長を...って感じでいーんスか?」


少し考え込んだ様子だ。


「いや、オクタヴィネルは気にしなくていいが....スカラビアはカリムじゃねぇ。あの蛇の副寮長だ」



蛇の...というと

「ええ、ジャミルくんっスか?」



「ああ。おい、お前から見たアイツの印象はどんなもんだ」




「カリムくんの従者ってとこっスかね〜。かもなく不可もなく、そんな感じっスよ。」




「ハッそりゃあいい!....しくじるなよ。」



「了解っス」


そうしてレオナは結界を解くと何処かへと消えて行った。




「なんかレオナさんピリピリしてるっスね〜これはしくじったら砂にされるやつっスかね〜」




おー怖。





そう呟きながらラギーは自分の部屋に戻る。





月が妙に明るい夜だった。

55輪→←53輪



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.4/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
69人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kum | 作成日時:2021年3月7日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。