5人の男児と1人の女児 No.3

仲良し ページ17

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「あ、きたきた」



『お待たせしました〜！』



「俺も今来たとこだから気にしないで」






仕事で待ち合わせの時間より遅れたのに嫌な顔1つしない彼






『遥亮くんとご飯久しぶりだね』



杉「予定合わなかったからね」






今日は私が初めて主演映画をやらせてもらった時のお相手役で今では大の仲良しの杉野遥亮くんとご飯






杉「最近どう？」




『ありがたいことにお仕事もいっぱいやらせてもらって楽しいよ』



杉「そっか、無理だけはダメだよ」



『うん

遥亮くんもドラマ、楽しみにしてるね？』






今日は遥亮くんおすすめというレストランに連れてきてもらった





私がまだお酒飲めないから、と言って遥亮くんが目の前で飲んでることを見たことがない






いつも私に何飲む？あと何食べたい？って聞いてくれて自分の分と一緒に注文してくれる








杉「来年だっけ？また映画出るんでしょ？」



『うん』



杉「松村くんだよね？」






めちゃくちゃかっこいいよね〜っていう遥亮くんだけど私からすれば遥亮くんもめちゃくちゃかっこいい






そう言うとAちゃんからそう言われるのは嬉しいなぁってにこにこしてくれる







初めての映画で緊張しまくってた私に今でも変わらない笑顔であの時も接してくれた





まだ幼くて批判も多かったから一番辛い時期だった所に舞い降りた主演映画というチャンス





絶対物にするんだって思ったけど難しいところも多くて自分が嫌になるばっかりだった






でもそんな私にいつも寄り添ってくれたりアドバイスしてくれたのが遥亮くんだった






周りの女性の共演者さんの何人かがこんな小娘がって言ってたのも知ってた






それをも跳ね除ける自信をくれたのは紛れもない目の前の彼だった







黙々と食べ進める遥亮くんをじっと見る






そんな視線に気づいたのか口の中のものを飲み込んでからどうしたの？と聞く遥亮くん







『何も無いよ、けどありがとうって思った』




杉「何それ笑


じゃあ俺もありがとう」







彼の人気はこういうところだと思う
素直で、人当たりが良くて、それに大人






落ち着いてて大人だなって思う反面おちゃめな所もある魅力ばっかりな人





また奢ってもらっちゃってタクシーで家まで送って貰ってからバイバイする







私に演技する楽しさを教えてくれた人







それに憧れの人

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