平成舞祭組男日記帳。

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―――6:42、朝食準備。


『んぅ……アンちゃんー……』

まだ眠い頭を起こして台所に向かう。
冷蔵庫から卵を取り出し、エッグベネディクトの準備をする。
同時にトースト用の食パンも用意し少しでもくつろげる時間を取っておく。
これが俺の毎朝のコンセプトだ、余裕を持ち行動……なんて素晴らしい日常なんだろう。

『あ、そういや昨日携帯開いてなかったな……見ておかなきゃ』

作り終えれば朝食のプレートをガラステーブルに乗せ、犬の餌をあげ、やっと朝食。
紅茶を啜りながら携帯を起動させると数件の通知が入っていた。

『ん……何だろ』

通知は迷惑メール2件とその他は同じ部署の3人からのLINEだった。
パッと見る限り、昨日出してしまった熱に対してのLINEで業務連絡ではなかったようで安心。
……というか、最近自分でも不安になって来ているのだが。

『……何で、通知男しか居ないんだろ俺……？』

最近の会話履歴が男とのばかりなのだ。
いや、使いたて辺りは大学の後輩の女の子とかとも話していたんだ。
会社に入ってからも二階堂から仲の良い女の子紹介されたりして話したりしてた。
食事も行った、買い物にも付き合った！
なのに何故か彼女もロクに出来ず現在のオアシスと言えば同じ職場の湊ちゃんとか……
……しかし、最近彼女への関心も薄れてきているのだ。
他三人はまだ大好きならしいが、俺は、何と言えば良いんだろう。
ときめくことが少なくなってきたのだ。


そして、


「横尾さん:健永昨日の熱大丈夫だったか？
　 昨日家行ってやりたかったんだけど課長に怒られちゃってさ、
　 無理だけはすんなよ、心配するから

　宮田:千賀さん昨日大丈夫だった？
　 マジ心配したから俺！明日元気で会えるの願ってるね(;_;)

　ニカ:バカ、熱なんか出してんじゃねーよ！
　 さっさと寝て治せよ？
　 お前が居ないと寂しいじゃん！バカバカ！」


最近、彼らにドキッとしたり、しなかったり。



―――6:55、自分の趣向に疑問を持ち始め考え込む。

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