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side黄
10分くらい歩いて着いた樹の家。
お邪魔しますと言いながら入った中には、確かに誰もいないようだった。
彼の部屋に踏み入れドアを閉めた途端、振り向いた樹に勢いよくドアに押さえつけられ、唇を塞がれる。
押し返してもビクともしない。
数回強く胸を叩いて漸く離れたと思ったら、今度はその胸に抱き寄せられた。
「はぁ･･･どしたの･･･」
「こーちが帰りたくないなんて可愛いこと言うから、我慢できなかった」
「もう･･･。てか、俺汗臭いから、離れて」
「そんなの気にしないって」
「俺が嫌なの」
「わかった。なら、シャワー入る？ 着替えは俺の貸すし」
「え、いいの？」
「うん。いっそのこと、一緒に入る？」
「バッ･･･！ 入んない！」
「冗談だって(笑) さっぱりしてきな」
ベタついて気持ち悪いというよりは、樹の部屋に汗の匂いを付けたくなくて有難くシャワーを借り、彼の部屋着を着た。
樹と同じ匂い。初めての感覚に、なんか変な気分になりそう。
掻き消すように首を横に振って部屋に戻ると、樹は弄っていたスマホから顔を上げて俺を一瞬見て目を逸らした。
「シャワーありがと」
「あ、うん。･･･やば」
「何が？」
「･･･俺の服着てるのと、ちょっと髪濡れてるのが、なんかやばい」
「･･･」
「ねぇ、いい？」
「っ･･･」
そう言った樹はドアの前で立ったままの俺の前に来て、手を伸ばせばすぐに届く距離から俺を射抜くように見つめる。
その目に、俺は弱い。
ゆっくりと頷けばさっき着たばかりの服を脱がされ、ベッドに優しく押し倒される。
樹の顔が下りてきたと思ったら鎖骨の下あたりにチクッと痛みが走った。
普段あまり独占欲を見せない樹が、その痕を指でなぞりながら「俺の」なんて言う。
その言葉に応えるように、今度は俺からキスをした。
・
結局、俺は夕方まで樹の部屋で過ごした。
送ってもらい自分家の前に着く。
視線を感じて横を向けば、真剣な顔をした樹と目が合う。
「キャプテン」
「へ？」
「3年間お疲れ様でした。たった4ヶ月だけど、キャプテンに出会えてよかった」
「俺も、だよ」
「これからはみんなのキャプテンじゃなくて、俺だけのこーちでいて」
「っ･･･うん」
真剣だった顔が緩んで優しく笑った樹は、俺に触れるだけのキスを落とすと背を向けて帰っていく。
･･･そんな君も、俺だけの樹でいて。
そう思いながら見えなくなるまで見送った。
Fin.
Ep.19「Forbidden」青×桃→←Ep.18「俺だけの君」青×黄
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彩佑実(プロフ) - (かな名前)さん» コメントありがとうございます。パスワードを解読後、スクロールして頂きますと、下の方に◎と○の付いた文章がありそちらが条件となります。ご理解、ご協力頂いた後フォロリクを送って頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2022年6月10日 19時) (
レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
(かな名前)(プロフ) - コメント失礼します。Twitterの必読を見たのですが条件ってどこに書いてありますか？ (2022年6月10日 19時) (レス) @page49 id: 937383c613 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - けーた。さん» けーた。さん、初めまして。コメントまで下さりありがとうございます。私も末ズのときの緑くんが好きなので早い段階で書こうと決めていました。楽しんで頂けてとても嬉しいです。不定期となりますが、これからも何卒よろしくお願いします:) (2021年11月30日 22時) (レス) id: 22c3e91f96 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 初めましてで失礼します。緑くんが絡むお話が好きでお邪魔しました。実は他に推しCPがあるのですが赤くんとの時は右側の緑くんすごく好きでして。お話、とても楽しませて頂きました。これからも素敵なお話楽しみにしています✻ (2021年11月30日 21時) (レス) @page8 id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩佑実 | 作成日時：2021年11月27日 23時
