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side桃
と思ったら彼は俺の方に迫ってきて直後両手が俺の顔の横に着いた。
所謂壁ドンであると認識するのに少々時間がかかった。
逃げようにも俺よりも身体の大きい男と壁に四方を囲まれているのだから、どうにも動けそうにない。
この意味不明な状況に、彼は更なる爆弾を落とす。
「なるほどね。なら、俺が満たしてあげよっか」
「･･･は？」
「Haha、今気付いたけど、京本大我さん、だよね」
「え、なんで知ってんの」
「有名だから、綺麗とか可愛いってみんな言ってる。噂通りでびっくり」
「あ、そう･･･」
「で、話戻るけど。俺がその空いた心、埋めてあげるよ」
「だから、なんで」
「うーん、惚れたから？」
なぜ疑問形なのか。いや、問題はそこではない。
終始意味のわからないことばかり言う彼に対して、少なくとも嫌と感じていないことの方が問題だ。
むしろ、さっきまで俺の脳内を支配していたはずの"過去の恋"が、今では目の前のハーフイケメンに置き換わって脳内を埋めつくしていた。
俺がなかなか次の言葉を発しないから、文字にするなら英語表記が似合いそうな独特な声で彼は笑った。
「そういや、俺の名前言ってなかったね。1年のジェシーです」
「1年？ 年下なのにタメ口かよ」
「Hehe。で、そろそろその気になってくれた？」
少し考えて、俺は自ら彼の顔に接近する。
吐息がぶつかりそうな距離。
「なった。だから、俺を癒して。俺の頭の中をジェシーでいっぱいにして」
「ふっ、OK。行こ」
連れられて来たのは、彼の家だった。
今日はマミーもダディも帰りは遅いのだという。
意外にも彼の自室は和室で、整った綺麗な部屋だった。
「ほんとにいいの？」
「は？ そっちから誘ったんじゃん」
「Aha、そうでした(笑) ･･･最後まではしない」
「･･･わかった」
ベッドに押し倒されるとされる激しめのキスに、彼の首に腕を回して応える。
慣れているのか彼のキスは上手くて、あっという間に身体が昂っていく。
そのまま彼の手が下がっていくと訪れた快楽に身体が震える。
途中彼の興奮の証が見えたから手を伸ばして同じように動かした。
暫くして互いの手の中で欲を放ったのはほぼ同時。
乱れた制服を整えると隣に寝転がった彼は天井を見ながら俺に聞く。
「どうだった？」
「気持ち、よかった」
「Haha、俺も」
こんな奇妙な出会いをした俺たちが付き合い始めるのは、僅か数日後のことだった。
Fin.
Ep.10「2人だけの」桃×黄→←Ep.9「支配するもの」赤×桃
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彩佑実(プロフ) - (かな名前)さん» コメントありがとうございます。パスワードを解読後、スクロールして頂きますと、下の方に◎と○の付いた文章がありそちらが条件となります。ご理解、ご協力頂いた後フォロリクを送って頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2022年6月10日 19時) (
レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
(かな名前)(プロフ) - コメント失礼します。Twitterの必読を見たのですが条件ってどこに書いてありますか？ (2022年6月10日 19時) (レス) @page49 id: 937383c613 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - けーた。さん» けーた。さん、初めまして。コメントまで下さりありがとうございます。私も末ズのときの緑くんが好きなので早い段階で書こうと決めていました。楽しんで頂けてとても嬉しいです。不定期となりますが、これからも何卒よろしくお願いします:) (2021年11月30日 22時) (レス) id: 22c3e91f96 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 初めましてで失礼します。緑くんが絡むお話が好きでお邪魔しました。実は他に推しCPがあるのですが赤くんとの時は右側の緑くんすごく好きでして。お話、とても楽しませて頂きました。これからも素敵なお話楽しみにしています✻ (2021年11月30日 21時) (レス) @page8 id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩佑実 | 作成日時：2021年11月27日 23時
