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story1─初開店 ページ3

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喫茶処«かにヴぁりずむ»という看板が掲げられたその喫茶店で、私は開店の準備を始めていた。

この街『ヨコハマ』に移り住んで早1週間。
未だに肉を口にしていない。

何せ、この街には喰種が東京より少ない。
まぁ万が一足りなくなったら、東京の喫茶店«あんていく»でアルバイトをしているトーカちゃんに頼み込む予定だ。



「……このぐらいかな」



どこか«あんていく»を匂わせるその外装と内装は、私の心を落ち着かせる。

«あんていく»の芳村店長に教えて貰った珈琲の入れ方も完璧にマスターした。
メニュー表も作ったし、テーブルも赫子で切って組み合わせた。

……私は赫子をただ利用しただけだ。
別にもったいない事はしてない。決して。

まぁ、明日からこれでOPEN出来る。
そう思っていたところだった。



『人間の匂い……?』



ふと感じられた人間の匂い。
此方に向かってくるようだ。……不味い、準備中の看板を出し忘れた。



「あれー?こんな処に喫茶処なんてあったか?なぁ太宰」

「さぁ……?私も初めて見ました」

「えっ、ちょ、お二人とも、早く帰らないといけないんじゃ……!!」

「……3人か」




私はポソッと呟く。
入ってきたのは名探偵のような服装の男性と、砂色の街灯を羽織った男性。それに白髪の青年だった。



「いらっしゃいませ、お客様。ご注文は何に致しましょうか」



にっこりと、自分でも気味が悪いなぁと思う笑顔を作る。
まぁこれは準備中の看板を出していなかった自分が悪いため、このお客様だけだ。
と、心の中で言い訳を作る。

実際は人間に会えたことが嬉しいだけだが。

砂色の外套を着た男性が、未だに焦りまくる白髪の青年に目配せをする。



「いいじゃぁないか敦君。一寸した休憩さ」

「じゃあ僕はこのケヱキを頂こうかな!」

「かしこまりました。其方のお客様方は?」

「えぇ……?じゃ、じゃあ……お冷で」

「私は珈琲を1杯」



ある者達は楽しみ乍ら、またある者は嬉しさを抑え乍ら。
そしてまたある者は、軽く落胆し乍ら«かにヴぁりずむ»は初開店した。


…ん?お冷?





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うりき - 煌さん» うりきです!長々と返信長引かせてしまい大変申し訳ありませんでした。今回イメイラ拝見させて頂きました!!とても可愛く書いていただいて、、、!!瞳と唇がとても可愛らしかったです!今回は本当にありがとうございました!! (2020年8月11日 18時) (レス) id: f5d3154a42 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うりきさん» 載せさせて頂きました!時間がある時でいいので、覗いてくれればと思います! (2020年2月14日 23時) (レス) id: ca10bf24cf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うりきさん» 今完成致しましたので、載せさせていただきます!少し色塗りに失敗してしまいまして、髪の毛が青みがかっています! (2020年2月14日 23時) (レス) id: ca10bf24cf (このIDを非表示/違反報告)
うりき - 煌さん» いやいやもう書いていただけるだけでありがたいです……!! (2020年2月14日 23時) (レス) id: f5d3154a42 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うりきさん» いえいえ!大丈夫です!ただ、イメ画の送り方が分からないので、私の、ただただ推しを書くだけ!という作品に投稿させていただきます!申し訳ありません! (2020年2月11日 22時) (レス) id: ca10bf24cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りうゅき x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sHihamu131/  
作成日時:2018年7月2日 6時

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