story31─見た事のある ページ3
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△太宰side▼
今日は暇だったので(仕事は放置)久しぶりにかにヴぁりずむへ行くことにした。
かにヴぁりずむへ行くための路地をゆったりと歩く。
『うーむ……来る度に思うのだが、もう少し目立つところに店舗を置いた方がいいのにねぇ。その方が客も来る』
等と考え乍ら、私はいつの間にか目の前にあった茶色の扉を開けた。
心地の良い鈴の音が鳴る。
「こんにちは、弓月ちゃん」
「こんにちは、太宰さん。カウンター席にしますか?今なら何処でも空いておりますよ」
相も変わらず笑顔で私に接する店長の弓月ちゃん。うん、美しさも相変わらずだなんて云ったら引かれることは目に見えている為敢えて云わない。
そこで、私に対して後ろを向いている青年が気になった。
「おや?そこの君は店員第1号かい?」
「えぇ。先日知り合いを通じて顔見知りに。今日からですよ。今日が初出勤」
ふーん、と軽く相槌を打ち乍らその青年をじっと見る。何処か懐かしい背中だった。
その外套も、とても見覚えがある。
「そうなのだね。君、名前は?」
「ぉ……ゎ…き…です」
ふるふると震え乍ら発された声は良く聞こえなかっため、もう一度聞く。
「?済まないがもう一度」
「小沢章友ですよ太宰さん!!!」
……嗚呼、矢張り見た事のある外套と背中だと思った。
……ん?小沢君は幹部補佐という立場。
弓月ちゃんは知り合いを通じてと云っていた。
という事は、知り合い=ポートマフィアというわけであるが……
「……弓月ちゃん、君、ポートマフィアと何があったんだい?」
「あら?矢張りバレましたか」
なんて、妖美にこの子は笑うのだ。
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うりゅき(プロフ) - 明けましておめでとうございます!モンゴメリちゃんも色々抱えてますからねぇ。いつかは弓月ちゃんとモンゴメリちゃんを絡ませたいです笑 森さんの殺気、どういう反応にするか迷ってるんですよねぇ。今年も私共々この作品をよろしくお願いします! (2019年1月1日 11時) (レス) id: dc3c37d785 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - あと、少し遅れましたが明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願いします! (2019年1月1日 0時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - 更新お疲れ様です!森さんとの絡みですね〜!敦君は流石です!ルーシーちゃんは、喰種ごときって...泣く... 森さんの殺気どう反応(?)するのか、気になります!次回の更新楽しみにしてます! (2019年1月1日 0時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
うりゅき(プロフ) - 黒い天使さん» コメントありがとうございます!異能力者VS喰種ですね!私も書きたい衝動に駆られうずうずしてます(笑) (2018年12月28日 18時) (レス) id: dc3c37d785 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - 真逆、原作の交差点だとは!トーカちゃんなら羽赫使って自力で脱出しようとするだろうなぁ…って思います(笑)森さんと、どう関わるのか気になります!更新お疲れ様です!次回も待ってます! (2018年12月27日 23時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りうゅき x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sHihamu131/
作成日時:2018年9月30日 20時