story43─居場所=喫茶 ページ16
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……この人は、本当に余計なことを考えないというかなんというか……。
いやでも、若しかしたら襲いかかってきたら私を殺せる自信があるだけかもしれない。
……けれど、どちらにせよ私には嬉しい言葉であるのは変わりなかった。
「……ねぇ、……織田……さん」
「!!……なんだ?」
嗚呼、どうしようか。こんな事聞いて烏滸がましいだなんて思われないだろうか。
怖い。物凄く怖い。
「……私の居場所って、何処?」
織田さんは驚いたように少し目を開くと、ふわりと微笑んだ。まるで子供をあやす親のようだ。
「着いてこい」
そう云ってベンチを立つ織田さんに、私も立ち上がって小走りで駆け寄る。
「お前は喰種は好きか?」
歩き乍ら突然質問を投げてくる織田さんに若干戸惑い、しどろもどろになり乍ら答える。
「……別、に、なんとも思わない。……けど私は、小さい……から、喰種に狙われやすい。どちらかといえば……嫌い」
「……そうか。今から行く場所は俺の知り合い…何だが、喰種なんだ。そいつが経営している喫茶処に連れていこうと思ってたんだが……」
「いや……別に、大丈夫」
寧ろ、住む場所を案内してくれる無て有難い話である。ここは大人しくついて行った者勝ちだろう。
なんて考え乍ら、私は織田さんの広い背中の後ろを見据えた。
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うりゅき(プロフ) - 明けましておめでとうございます!モンゴメリちゃんも色々抱えてますからねぇ。いつかは弓月ちゃんとモンゴメリちゃんを絡ませたいです笑 森さんの殺気、どういう反応にするか迷ってるんですよねぇ。今年も私共々この作品をよろしくお願いします! (2019年1月1日 11時) (レス) id: dc3c37d785 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - あと、少し遅れましたが明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願いします! (2019年1月1日 0時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - 更新お疲れ様です!森さんとの絡みですね〜!敦君は流石です!ルーシーちゃんは、喰種ごときって...泣く... 森さんの殺気どう反応(?)するのか、気になります!次回の更新楽しみにしてます! (2019年1月1日 0時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
うりゅき(プロフ) - 黒い天使さん» コメントありがとうございます!異能力者VS喰種ですね!私も書きたい衝動に駆られうずうずしてます(笑) (2018年12月28日 18時) (レス) id: dc3c37d785 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - 真逆、原作の交差点だとは!トーカちゃんなら羽赫使って自力で脱出しようとするだろうなぁ…って思います(笑)森さんと、どう関わるのか気になります!更新お疲れ様です!次回も待ってます! (2018年12月27日 23時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りうゅき x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sHihamu131/
作成日時:2018年9月30日 20時