【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ９【愛され】

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口に入れると広がる肉汁。
じんわりとニンニクが効いて堪らない。

ほっぺに手を当てて｢〜っ｣と美味しさを堪能する。


久しぶりに食べる焼肉は、涙が出そうなほど美味しかった。

お肉を食べたのは久しぶりだ。

好きな食べ物は白ご飯と肉だというのに、ここ最近ダイエットだったり体を絞ったりで中々食べれていなかったのだ。

肉解禁、と言ったところである。



｢美味しすぎる…なんでお肉ってこんなに美味しいんですか…意味わかんない……。｣

浅｢情緒不安定だねぇ。｣

木｢クリスマス前の女子ってなんでこうもテンション上がんだろ。｣

｢逆になんでクリスマスなのに普段と変わらないんですか？｣

岡｢どっちかっていうと男はバレンタインとかの方がソワソワしてるかもね。｣

｢確かに。こんなに素敵な季節なのに勿体無いですよ。｣

浅｢……そんな素敵な季節、Aは誰と過ごすの？｣

｢｢！｣｣



ピクっと木村と岡本の肩が揺れる。

さすが、踏み込み方が自然な上に上手いこと聞き出している。


突然の質問にAは戸惑った。

確かに毎年この25日だけはなるべく仕事を入れないでくれとは言っているけども。


｢え？私ですか？あー…去年は、｣
岡｢達央さんと｣
｢一昨年が…｣
木｢俺｣
｢…その前が｣
浅｢江口くんと｣

…このノリで行くと今までのクリスマス全部答えられそうで怖い。


とにかく、ここ何年かは誰かしらと過ごしているということはわかる。

となると今年も誰かと居たくなってしまう。

が、もうイブだし突然のことだからあまり迷惑もかけられない。


…そこで思いついたのが、









｢あー…じゃあ私、今年はのぶ先輩と一緒に過ごしたいです。｣


浅｢……え…俺は…？｣


｢だって浅沼先輩夏祭り一緒に行ったし。のぶ先輩さっきお休みだって言ってたし。のぶ先輩、明日のお休み私も一緒に居ていいですか？｣


岡｢えっあ…俺は全然…大丈夫、だけど…。｣






意外な刺客、現る。

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▽3→←▽クリスマスの話。

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