【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ９【愛され】

▽増田の話。(だんちゃ様 ﾘｸ) ページ24

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｢舞踏、会？｣



シンデレラさながらに｢舞踏、会？｣なんて言葉を 人生で言うとは思ってもいなかった。

しかもシラフで。

私はどこかのお姫様か？と疑いたくなるこの発言には、ちゃんと意味がある。

・

舞踏会。

紳士淑女が華やかなドレスに着替えて、音楽に酔いしれたり、踊りに溺れたり。

社交場の一種でもあり、何となく今の現代日本とはかけ離れたものを持っているように感じる。


そんな舞踏会を、Aはなんと増田俊樹と参加することになっていた。



マ｢簡単に言うと、ただのロケに近いんですけどね。ちょっとやることが特殊と言いますか。｣

｢舞踏会って…あのシンデレラみたいなやつですか？｣

マ｢そうですそうです。なんでも、ドレスコードに着替えてダンスするらしくって。曲はディズニーからそばにいてです。｣

｢えっ曲選天才ですねそれ。｣

マ｢ディズニーだからって簡単につられないでください。｣

｢えぇっと…それを私と増田くんがやるんですか？｣

マ｢そうみたいですよ？私も全く想像がついていなくて…。｣

｢いやそりゃつきませんよ。私も全く分かりませんもん。｣



そう言いながら、頭の中で舞踏会のイメージを膨らませる。

煌びやかで華々しくて、

ちょっぴり下手なダンスで相手の靴を踏んで、クスッと笑われて。

それから、コルセットが…キツくて……。

ギュッと締める紐にえづきそうになりながらも、何も食べず頑張る自分……。


ブルっ…と嫌なものが走る。

そうだ。
昔から、女は可愛くなるために幾度となく我慢をしてきた。









｢……………痩せよ……。｣


マ｢何想像したんですか一体。｣





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