【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ９【愛され】

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浅沼に続いて、鈴木梅原と撮り終え一度データを4人で見てみる。

自分の作品を見られるのはまぁまぁむず痒い。
｢…どうですか。｣と小さくつぶやく。

返って来たのは、唖然とした声だった。



鈴｢…お前、なんかその…何やらせてもそつとなくこなすよな…。｣

浅｢俺Aのこういうところ嫌い…。｣

｢はい？｣

梅｢褒めてるんだよ二人とも。照れくさいって。｣

｢あぁなるほど…ちなみに。梅原さんはどう思ってるんですか？｣

梅｢……俺も、青空のそういうところ嫌い。｣

｢感想聞いただけなんですけど。｣

鈴｢とにかくあとはAだけだろ。｣

浅｢って言われても俺らこんな技術持ってないんだけど〜。｣

｢いや別に技術なんて私も持ってないですけどね。｣



思わず三人とも渋い顔を見合わす。
どう考えても”カメラが趣味です”みたいな人はこの3人の中に居ない。

好きな子をカメラに収めるのは、純粋に楽しいだろう。

ただ、ここまで上手く撮ってもらったのに当の本人には綺麗な写真が提供できないというただの罪悪感が、三人を嫌な気持ちにさせていた。


しかし、当の本人は俄然やる気だ。

姿見鏡で右左と確認しては、髪を手ぐしで直している。


それにやけに嬉しそうである。

何故あんなに笑顔なのだろう。


気になって、｢青空、なんでそんな嬉しそうなの？｣と梅原が直球で聞いた。

すると、じわじわと顔を赤くしていくA。

気まづそうに目線を逸らしながら、苦笑いして話す。









｢あー…いや、その……そりゃ先輩に撮ってもらうんだし…嬉しいなぁ、と。｣


鈴｢…俺はAのこういう所すげぇ好きかな……。｣


浅｢右に同じく。｣


梅｢同じくで。｣


｢……そんなニヤニヤした顔で見ないでくださいよ！！｣




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