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取り敢えず鈴木のいる部屋に戻る。

「大丈夫か?」と鈴木に聞かれて、「あー…っと、大丈夫です。」と曖昧に返事をする。


今は鈴木との会話に集中していたいが、梅原のことが気がかりなのも事実。

もし倒れていたら?

そもそも何があったのか?

Aに電話してきたということは、Aに頼ったということだ。

どうしようもない不安だけがぽつりぽつりと募っていく。

結局気がかりになってしまったAは、(…もう1回電話してみるか……)という結論に至った。

鈴木に迷惑はかけられないから、「すみませんたっつん先輩、もっかい電話してきます」と席を外そうとする。


…が、突然ぐいっと後ろに体重を持っていかれる。

もちろんその正体は鈴木。
Aの手首をグイッと掴んでいた。



鈴「…行くなよ。」

「……たっつん先輩?」

鈴「裕一郎だろ?電話。」

「え、ぇ…まぁ……。」

鈴「アイツのとこなんて行くな。」

「えぇっと…どうして…?」

鈴「どうしてって……。そりゃその…今は俺と飲んでるから、俺だけ見てほしい、っていうか…。」

「…」

鈴「……んだよ。悪かったな、浅沼さんみたいに上手いこと言えなくて。」

「えっいやそういう事じゃなくて…あの…達央先輩が珍しいなー…、と…。」

鈴「……は…。」



自分でも何を言っているのかわからなくなった鈴木が見たのは、顔を真っ赤にしたAの姿だった。

なんでこんなに赤いのだろう。

なんでこんなに熱いのだろう。


A自身もよく分からない。

ひとつ言えるとしたら、「俺だけ見て欲しい」なんていう素直な言葉に、単純にときめいたのだ。









鈴「…っえ、お前なんで照れてんの……?」


「…あんまり見ないでください……すごい恥ずかしいんで……。」


鈴「っえ…そそられる……。」


「炙りますよ。」





無自覚タラシはお互い様。

.

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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - たそ。さん» ウッヘありがとうございます…() 是非是非、仲良くして下さい! (2019年10月13日 13時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 太陽と月さん» ありがとうございます!頑張ります〜!! (2019年10月13日 13時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
たそ。(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» みゅーぽむ様の感性ど自分の感性がばっちり合いすぎてもうしんどいです、、←仲良くなりたいです、、 (2019年10月5日 13時) (レス) id: 1c4af94c04 (このIDを非表示/違反報告)
太陽と月(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» 番外編!いいですね!!たのしみです! (2019年10月5日 12時) (レス) id: 5e98f23515 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 太陽と月さん» 誰になるんでしょうか!!(笑) 細谷さんですね!結構出したいのに1話書くのは難しいみたいなキャラ多いので、番外編みたいなので書けたら書いてみます〜!! (2019年10月5日 12時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅーぽむ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月18日 2時

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