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どうも舌です。
私生活がちょいと立て込んでて忙しいです…。嫌だ……。
更新はえってぃな方をしています。
黒紫が本命のはずなのに黒が全然出てこないね。なんでかな。
そして思った以上に村子ちゃんが好きです。理想の女の子って感じ…豪快な…女の子…すこ。

エイト部もはやく続き書かないとすぐに飽きるのでね。
書きたいネタを脳内で完結させる前にしていこうと思っております。

以下はちょいとした小話。


※橙紫※
(YCSネタ)

「やっほ、ゴクドーさん。お元気ですか?」
「お前の顔見るまでは元気やったわ」

自分が世話になっている組。
自分の部屋。
なのに居座っているのは敵対しているはずの…異国のマフィア…といっても育ちはこちらだという。

「あと俺はゴクドーさんやない」
「え?そうなん?じゃあ名前は?」
「教えへんよ」

知ってるくせに。
村上はため息ひとつ吐いてベストを脱ぎ始める。

「わぁ!えっちやねぇ」
「もう鬱陶しいのぉ…」

いちいち男の肌を見てなにがえっち、なのか。
村上は無視して服を脱ぎきると、和装に着替える。

「ゴクドーさんは、無防備やなぁ」
「お前が少しでも動いたら喉元切ったるつもりではおるけどな」

帯に短刀を差し入れて笑う村上にマフィア…―丸山は嬉しそうに微笑んだ。
それが気に食わなくてすぐに村上の顔は曇ってしまう。

(変なやつやなぁ…)

さっさと切ってしまえばいいのに、心のどこかで「惜しい」と思う自分がいる。
なぜ惜しいのか、どうして切らないのか、わからないけれど。

「やっぱり君、僕のタイプやわ」
「なんや、男色家か」
「うーうん、ちゃうけどね、でも、君はめっちゃそそられる」

やから、と続ける丸山に村上は身構えたが予想外にも彼は膝をついて村上の手を取った。
まるで王子が姫にプロポーズをするように。


「僕と、一緒に来てくれませんか?――村上信五さん」

その瞳は嘘をついていない。
村上は一瞬返答に詰まった。詰まったことが、悔しくて短刀を抜いた。

「わはっ、熱烈な返事やね」
「っさいわ…さっさと去ねやっ!」

うるさい。うるさい。心臓が。うるさい。
ぎゅうっと胸元を押さえる村上に丸山はふふふっと笑うと窓へ身を寄せた。

「今日は断られちゃったけど、また来るね」
「来るな」
「素直やないなぁ…詰まったくせに」
「ッ」

丸山はじゃあねと窓から身を投げた。
日本家屋の二階。
瓦を渡り、塀の外に跳ぶ影を村上は睨み続けていた。


揺れた心は二人と月だけが知る。

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作者名: | 作成日時:2017年7月27日 22時

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