・お弁当 ページ7
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「今日は〜いい日〜」
「ここで歌うな。医務室だぞ。」
「だって今日はAがお弁当作ってくれたから!」
「人の話聞けよ。」
昼前から任務に行く僕のためにAはお弁当を作ってくれた。
祓う前に呪霊の頭テーブルにして食べよっと。
「んで、中身は?」
「硝子も気になってんじゃん。」
「Aの作る料理は美味しいからな。」
パカっと蓋を開けるとカラフルで綺麗に詰められたおかず。ご飯の上には海苔で玉犬のような絵が描かれていた。
「あの子才能すごいな…」
「…食べるの勿体ないね。」
朝からハサミでジョキジョキ切ってるなとは思ってたけど器用すぎる。
「絵は上手いの知ってたけどここまでとは…五条が食べないんだったら私がもらう。」
「食べるし!」
硝子に取られそうな危機を感じて医務室を飛び出した。そのまま伊地知に現場まで連れて行ってもらった。
お弁当片手に呪霊と対峙。
雑魚だったからすぐ終わったし、高専へ戻ってから食べることにした。
…せっかくだから1年ズと一緒に食べよっと。
教室を覗くと3人で机を繋げて食事中だった。
「僕も入れて」と割り込むと悠二が椅子を持ってきてくれた。
「見て愛妻弁当!」
「…Aさんの?」
「そうそう!中身はね〜……ああああ!!」
「…五条先生元気出して、崩れてても食べれるからさ、」
お弁当持ってウロウロしたのが間違いだったのか片寄ってぐちゃぐちゃになっていた。
せっかく作ってくれた海苔の玉犬も片寄ったせいで痩せている……
「A〜〜ごめん、ごめんね……」
「また作って貰えばいいじゃない。(ピロン」
「味は変わんねーしさ、食べたら一緒だって!」
こんな悲しいお弁当はない。
泣きながら帰ってAに謝った。
『知ってるよ、野薔薇ちゃんから動画送られてきた。』
「ごめん、でも美味しかった。」
『また作るから元気出して。』
晩ご飯はハンバーグだった。
落ち込んでるのを知ってか、ハート形に焼かれていた。
ハートのハンバーグに愛情を感じた。
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sou(プロフ) - 甘々五条さんとっても素晴らしかったです!!こんな素敵な作品をありがとうございます!! (2022年2月15日 11時) (レス) @page25 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ざりがに(プロフ) - 五条先生推しではなかったのですが、めちゃくちゃ好きです!笑勝手ながら、くまこさんの他の小説もたくさん読ませてもらってます♡これからも、よろしくお願いします。 (2022年2月14日 23時) (レス) @page25 id: f02a20b810 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - riyaさん» いつもコメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえたなら良かったです☺️また機会があればよろしくお願いします!ありがとうございました✨ (2021年12月7日 12時) (レス) id: b0f5221857 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 五条悟浮気小説が多い中。キュンキュン素敵な物語を読ませてもらいありがとうございました。次回作また楽しみに待ってます💖 (2021年12月7日 9時) (レス) @page25 id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 雨宮さん» 驚かせてしまってすみません(*_*)嬉しいお言葉ありがとうございます!今は下書きですが、また近々平和な世界線でのお話公開するので気が向けば覗いてみてください(^o^)更新頑張ります! (2021年11月12日 12時) (レス) @page18 id: 05d493dbab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年10月9日 10時