可愛すぎる彼女の話をしたい【五条悟】

・夕暮れの教室で ページ7

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4人しかいないこの教室で日直が回ってくるのは4日に1度。

いるか？この制度。と思いつつも真面目にみんなやってるの凄くね？


仕事内容は提出物の回収、黒板を消す、移動教室の戸締り、日誌の記入。




『日誌書かなきゃ。』




この日はAが日直だった。


放課後、Aは日誌を書き始めた。
丁寧な字でスラスラと今日の授業の内容や感想を書いている。



日誌は担任の夜蛾先生と生徒の交換日記のような役割を持っているような気がする。

いつも俺らの日誌に目を通して赤ペンで突っ込みや返答を書いてくれている。その辺マメだなと思う。




「早く書けよ。」

『…なんて書こう。』




最後の1日の締めのページ。

昨日のページを見ては「はぁ」と溜息をついた。

そう、昨日の日直は俺。「傑と喧嘩してごめん」と書いてある。その文字の横には赤ペンで「何枚窓ガラス割ったら気が済む。やめなさい。」と書かれてある。



シャーペンをくるくる回しながら考えるA。




「A。」

『なに？』

「…可愛いな。」

『……頭おかしくなった？』




シャーペンと日誌を取り上げて自分の席に座った。

Aともっとくっつきたくて、自分の上に座れと膝を叩いた。


渋々俺の上に座るA。髪からいい匂いがする。


髪を分けて、首にちゅっと印を付ける。
自分がこんなに独占欲強いとか知らなかったなぁ……全部Aのせい。可愛いから悪い。




『余計なことしないでよ。』

「してねーよ。キスマ付けただけ。」

『それを余計なことって言うんだよ。わかる？』

「置いて帰えんぞ。」

『待って、あとちょっと。』




慌てて書くA。

よし、と日誌を書き終えて一緒に職員室まで提出しに行った。




「ご苦労だったな。」

『さよなら先生。』

「じゃーな。」




寮までの短い距離、手を繋いで歩く。


「今日の晩ごはん何かな」と話すA。


夕日に照らされて、Aはいつもに増して可愛い。




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