可愛すぎる彼女の話をしたい【五条悟】

・昇格 ページ30

*少し時が進みます





3年の秋、Aが特級術師に昇格した。
3年になってから急に頑張るって言い出して結果を出した。

だが本人の心境はイマイチ不明。




『日本で4人目だし特級だけどさ、特級の中で最弱だしあんまり喜べない。』

「A強いから大丈夫だろ。」

『悟より強い？』

「………」




まあ確かに4人の中では最弱。でも実力は確かだと思う。

他の3人が強過ぎるって事にしてほしい。Aは弱くない。




『…まあいいや。これで五条家の人達からも何も言われないよね。』

「なんか言われた？」

『言われたら嫌だから頑張った。』




はぁーーーー……好き。

俺のためって事？？


そりゃ特級同士で付き合えば家もなんも言ってこねーけどさ。(そもそもAとの恋愛に対して何も言わせないけど)


俺のために努力してくれたA可愛すぎないか。




「好き。」

『知ってる。』

「Aが思ってるより好き。」

『…私も悟が思ってるより悟の事が好きだよ。』




ほんのり顔を赤くして言うAの攻撃力は破壊的。
俺の心にズッキュンと深く刺さる。



そのまま流れるようにキスをすれば小さく漏れる吐息。




「昇格おめでとう。」

『ブランドのリップがいい。』

「お祝い？」

『そう。もっとキスしてくれるように可愛くなれるやつ。』




Aは間違いなく特級だ。

この俺を今まさに殺しにかかってるから。




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