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・変な呪い ページ11







Aが呪われた。
時間が経てば解けるとわかっていても、この呪いがちょっと厄介だった。




「…なんだよその犬みたいな、」

『仕方ないじゃん呪われたんだから。』




耳と尻尾が生えたA。呪われたらしい。
別に生えただけで他に害はない。




「Aまじで可愛いね。一生呪われときなよ。」




硝子がそう言って頭を撫でると、Aの顔はいつも通り無表情。でも尻尾がブンブンと左右に揺れていた。




「…Aって私のこと好きでしょ。」

『好きだよ。』

「私もAの事好きだよ。人生で一番の親友だね。」




また尻尾が大きく揺れた。



硝子は俺の背中をバンと叩いて医務室を出て行った。

犬になったAと2人きり。


目が合うだけで尻尾が揺れている。
…可愛い、可愛すぎる。




「…その尻尾って意識して動かしてんの?」

『無意識。自分ではどう動いてるか見ないとわからないの。』




生えた耳がシュンとなるA。これは悲しんでんのか?


「A」って名前を呼ぶと耳がピンと立って、しばらくして尻尾が大きく揺れる。




「はぁ〜〜〜お前もう今日はどこにも行くな。俺のそばから離れんな。」

『なんで?』

「なんでも。」




他のやつに会ったら何されるかわかんねーからな。


リード付けるわけにはいかず高専内も手を繋いで歩く。
途中で声かけてきた後輩や先輩にはAの代わりに俺が威嚇した。




「…今日の五条先輩機嫌悪いね。」

「いつもの事でしょう。」




誰もAに触れさせてやんねーから。

流石にトイレに一緒に入ろうとしたら怒られた。




夜になっても呪いは解けないまま。




「A一緒に寝るか?」

『どっちでもいい。』

「ん、じゃあ一緒だな。」




いつもどっちでもいいと言うA。

でも今日は尻尾がフリフリのお陰でよくわかる。


ベッドに入っていつも通りAを抱きしめる。

尻尾をシュッと触るとビクッと体が動いた。




『…すごい変な感じした。』

「……これ以上やったら俺の悟くんが元気になっちまう。」

『ばか。おやすみ。』

「おやすみA。」




ここで変な扉を開くわけにはいかない。


次の朝、ちゃんと呪いは解けて元に戻っていた。

呪われてるAも可愛いと思ってしまう俺はもっと厄介な呪いにかかってるらしい。




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ほわ - こういうのが見たかったんですよ! (2022年4月6日 8時) (レス) @page11 id: cda43d2229 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - とっても幸せな世界観でした♡♡ (2022年2月15日 11時) (レス) @page34 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - riyaさん» ありがとうございます(^O^)もっとキュンキュンしてもらえるように頑張って書き進めていきたいと思います! (2021年9月28日 20時) (レス) id: 1b6f6e5afa (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - キュンキュンします。ごじょるの好感度MAXです。 (2021年9月27日 13時) (レス) @page30 id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - GUMIさん» ありがとうございます! (2021年9月22日 13時) (レス) id: 059a3ecc89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月5日 9時

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