可愛すぎる彼女の話をしたい【五条悟】

・居場所 ページ10

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「あいつこそ呪い」
「殺した方がいい」
「見たかあの目」


幼い頃から呪術界の一部の保守派にそう言われていた。

所詮力のない雑魚が恐れたんだろう。



大事に育ててもらったとは思う。それはこの目と術式のおかげで俺自身は大事にされてるのかわからなかった。



高専に入学してから周りは俺のことどう思ってるんだろう、と気になった。

同級生は個性溢れすぎてるけど、意外と気の合うやつばかりで初めて"友達"と呼べる存在ができた。




『変なこと言っていい？』

「…んだよ、」




まだ挨拶程度しか会話のないAが急にそう話しかけてきた。

距離の詰め方がわからないコイツと仲良くなるのは時間かかりそうで苦手だった。




『五条くんの目って綺麗だよね。もっと見せてほしいの。』




非術師家庭で育って、呪いのことや術式のことを高専に入ってから学んでるAは俺のことを何も知らなかった。

御三家の事も、六眼のことも。




「…勝手に見ろよ。」




勝手に見ろ、と言ったのは俺だけどまさかサングラス取って見るとは思わないだろ。




『…本当に綺麗だね、吸い込まれそう。
目が青空で、睫毛は白くて雲みたい。』




愛想笑い程度しかしないAが少し顔を赤くしてそう笑った。



多分俺はこの時からAに惹かれていったんだと思う。


それからAはよく俺と目を合わせるようになった。
……いや俺がAと目を合わせるようになったんかも？まぁどちらにせよ目が合うんだよな。



頑張って話しかけた甲斐もあり2人で出かけれるまでに進歩した。

コイツも甘いもの好きでパフェやクレープなんかをよく食べに出かけた。



好きと気付いてから4回ぐらい告白して、好きとかよくわからないと言われて、諦めかけた時にAから好きって言ってくれて。

今ではAの隣が俺の居場所。




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