可愛すぎる彼女の話をしたい【五条悟】

・自転車に乗せたい ページ34

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『自転車？』

「そう買ってきた。」

『なんで…？』




高校生といえば自転車二人乗りだろ。
欲を言えば河川敷を走りたいけど近くに無いから仕方なくグラウンドで。




「後ろ乗って。」

『やだお尻痛そう。』

「そう言うと思ってクッション付けたから。」




渋々Aを連れて来て自転車に乗せた。

高専の無駄に広いグラウンドを自転車で走る。




「なぁ、このままコンビニでも行くか？」

『手ぶらできたから財布無いよ。』

「んなもん俺が買ってやるよ。」




そのままグラウンド突っ切って門を出た。
二人乗りで坂を下るのはちょっと怖かったけど、Aが俺にぎゅっと抱き着いてくるのはいいな。




『悪くないね。』

「そうだろ？」




帰りは上り。途中から歩いたけどこれぞ思い描いた青春。

高専着いてからは全速力で漕いだ。(そんな人いないから危なくねーし)



いつの間にかカゴに入れてた物が散乱してクリームの乗ったプリンのクリームが片寄って無残な姿になっていた。




「はぁーー疲れるな。」

『お疲れ様。意外と楽しかったよ。』




「次は私が漕ぐ」と意気込むA。
頼りなくて倒れる気しかしないけど楽しそうにしてるからよしとする。




『4人で乗れないかな？』

「それは流石に無理。」




勝手に自転車を乗り入れるなと言われたが聞こえないフリをした。




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