・雨 ページ15
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任務終わりの補助監督待ち。
パラパラと雨が降り出した。
『…傘ない。悟、』
「都合よく俺を使うな。」
『減るもんじゃないでしょ。』
「呪力が減るだろ。」
無下限に入るべく手を繋いでくるA。
雨に濡れて風邪引かれるのも困るし入れてやるけどさ。
土砂降りになって、俺たちの周りは水溜りがいくつも出来た。
補助監督の迎えが来て、車に乗って高専へ帰った。
高専の駐車場から寮までの距離をまたAと手を繋ごうと思っていたのに、補助監督が傘を渡してきた。
『よかった、ありがとうございます。』
Aは傘を受け取って俺は傘を受け取らなかった。
「A入れて。」
『なんで狭いんだけど。』
「お前さっき入れてやったの忘れたのかよ。」
Aが持つ傘に入るのはしんどいから、傘を奪い取ってAが濡れないように抱き寄せた。
肩が少しずつ濡れていくのがわかる。
Aはしっかり傘の中にいるから多分大丈夫。
『…タオル取ってくるから待ってて。』
とりあえずAの部屋に行ってタオルを借りた。
タオルからするAの匂いが体に沁みて辛い。
心配そうに見てくる姿が可愛くてしんどい。
『なんでわざわざ濡れるところに来たの?』
「なんでってそりゃAと同じ傘に入りたかったから。」
『…変なの。』
雨の日は特別だ。
Aといつもより物理的距離が近いから。
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「ぶぇっくしゅん!!」
『大丈夫?だから言ったのに。』
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ほわ - こういうのが見たかったんですよ! (2022年4月6日 8時) (レス) @page11 id: cda43d2229 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - とっても幸せな世界観でした♡♡ (2022年2月15日 11時) (レス) @page34 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - riyaさん» ありがとうございます(^O^)もっとキュンキュンしてもらえるように頑張って書き進めていきたいと思います! (2021年9月28日 20時) (レス) id: 1b6f6e5afa (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - キュンキュンします。ごじょるの好感度MAXです。 (2021年9月27日 13時) (レス) @page30 id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - GUMIさん» ありがとうございます! (2021年9月22日 13時) (レス) id: 059a3ecc89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月5日 9時