61 男の子 ページ18
今日も窓の外を眺めていたら、またあの男の子がいた。
「……あれ」
だけど、少し暗い表情をしている。ここからじゃ良く見えないけど、なんだか雰囲気が暗い。
なにか良くないことでもあったのかなぁと眺めていたら、今度はその子としっかり目が合ってしまった。
「……」
私は何故かそらすことが出来なくてそのまま固まっていたら、男の子はしばらく私を見て、また寂しそうな表情に戻り歩いていってしまった。
恋人に振られてしまったのだろうか。
それとも、テストでひどい点数を取ってしまったとか？
はたまた、人間関係のトラブルでもあったのだろうか。
話したこともないその子のことをぼんやり悩んでいた。
虚無感に襲われて暫く変化のない町を眺めていたら、カラ松兄さんが夜ご飯のハンバーグを持ってきてくれた。
久しぶりに食べたハンバーグは、母の味とはまた違っていたけれどすごく美味しかった。
あの子、本当に寂しそうな目をしてた。
私はお風呂から上がった後もあの子のことを考えていて、気持ちは常に上の空だ。
湯冷めした体で、ベッドに横たわっている。
するとカラ松兄さんもお風呂から上がったのか、がちゃんとお風呂場の扉が開く音がした。
カラ松兄さんは私の変化に敏感だから、平常心でいないと。
何か余計に探られたらまたややこしくなってしまいそうだ。
私は気を紛らわす為にうつ伏せになって枕に顔を埋めた。
そういえばここ最近カラ松兄さんは私にちっとも手を出してこない。
私を閉じ込めたくらいだから何かする気でいるのかと震え上がっていたけど、そうでもなかった。
決して手を出して欲しいとか思ってる訳じゃない。
とりあえず私は貞操を失わずに済んでいる。
私がのんびりしていると、ノックと共に部屋の扉が開いて、案の定カラ松兄さんが顔を覗かせた。
お風呂から上がったばかりだから、少し髪の毛が濡れている。
それに暑いのか逞しい上半身を露出していた。
「……おつかれ」
「ああ！」
下は着ているものの、結構目のやり場に困る。
私は目を逸らしながらそう言うと、カラ松兄さんが嬉しそうに返事をしてくれる。
昔はカラ松兄さんの体を見て羞恥心を覚える事は無かったんだけど、何故か最近は変に意識してしまう。
多分、二人っきりになりすぎて兄妹の線引きが曖昧になってしまっているんだと思う。
私もここ数週間で変わってしまった。
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ぽさ(プロフ) - チョロ松推しさん» Sなカラ松最高ですよね！！ありがとうございます！時間をかけてでも頑張って完結させようと思うので、その時までよろしくお願いします。！ (2019年8月6日 13時) (
レス) id: 3dce913a48 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ松推し - Sなカラ松最高すぎ!もう死んでもいいわ(白目)続き頑張ってくださいね！ (2019年8月3日 19時) (レス) id: b11d3bd2ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽさ(プロフ) - 夜空さん» ありがとうございます^^*完結できるよう頑張りますね！ (2019年7月24日 16時) (レス) id: 3dce913a48 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 頑張ってください続き楽しみに待ってます (2019年7月22日 22時) (レス) id: 2ba1387257 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松girl(プロフ) - ぽささん» 楽しみにしてます！！ (2019年6月10日 6時) (レス) id: b9685a6c85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽさ | 作成日時：2019年5月27日 16時
