たんぺーんしゅー

約束 ページ44

「だ、誰だ！！」

『んー？俺？俺はねー...

魔女やで♪』

「まじょ...？」

『そう！魔女！！』

ほぅ...

近くで見ると綺麗な金髪の髪しとんな...

こんな可愛ええ子を傷つけるなんてなぁ...

『...おい、人間』

睨みをきかせながら近づく

後ろには壁

こいつはもう逃げられない

「ﾋｯ...」

『...あの子、もらってええ？』

にっこり笑いながら聞く

「も、もちろんだっ！！だから！命だけは...！」

へぇ......命乞いか...

『相変わらず醜いなぁ...人間は』

首をかき切り金髪の子に近づく

『なぁ、あんたの名前は？』

「え...？」

『な！ま！え！』

「せ、センラ...です...」

『センラかぁ...。あ、俺は志麻っちゅーねん。よろしくなぁ？』

治癒の魔法をかけながら頭を撫でる

するとセンラって子は泣き始めた

『うぇ！？』

「あ、りがっ...ﾋｸﾞｯ......ありがどう!!志麻くん！！」

涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら言うセンラさん

...かわええなぁ...

てか、ありがとうなんか久しぶりに言われたな...

『んじゃ、俺らの家にいこか』

涙と鼻水を拭き抱き上げる

かるっ！

『...センラさん、家ついたら好きなもん食べてええでな』

窓枠に置いていたホウキに横乗りで乗る

「ええん？ぼ、ぼく...好きなもんとか...わからんけど...たべていいの？」

『おう！食べてええからな！』

まさか俺がこんなちっこい子拾うなんて誰も思わないだろう

ましてや、人間と生存なんか無理

けど、俺はこの子と生きたい

そう思った

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