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その次の日の5時間目。
A『ん…ふ…』
真冬「A、もっと口開けないと」
A『真冬!駄目だから…!んんっ』
さて、どうしてこうなったのだったかと言うと、少し前に遡るとしよう。
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A『真冬、これプリント』
真冬が個人的に先生に頼んでいたプリントを私が預かり、休み時間でも勉強詰めの真冬に届けた。
そこ置いといてと言うが参考書だらけで散らがっている所のどこに置けというのだ。
A『…ねぇ少し休んだら?』
真冬「心配してくれてるの?」
A『まぁそりゃあ…』
「じゃァ協力して」と頼まれたが協力の意味が分からなかった。
A『どういう事?』
真冬「んーじゃあこっちおいで」
腕を引かれやってきたのは隣にある空き教室。
真冬「はい!」
A『…はい?』
生徒用の椅子に座ると膝の上を叩きここに座れと言っている様だった。
A『やだよ』
真冬「何で?」
A『それこっちのセリフ。何で座んなきゃなんないの…_』
「もう〜いいじゃん」と私の腰に手を回しそのまま自身に引き寄せる。
そして丁度そこでチャイムが鳴り授業が始まる合図を表した。
A『っ…ん!』
で、冒頭に戻る。
A『まふ…ん!待って!ん…!』
真冬から沢山の唾液が流れ込んできて飲めという様に頭を後ろから押さえ付けた。
A『…っ!んんっ…』
やはり飲めるはずもなくその液は私の口の中で暴れ、やがて口の端から滴り落ちて来た。
真冬「…下手くそだなぁ…結構してるからもう上手くなっても可笑しくないんだけど…」
A『んっ…!』
真冬「Aってキスで感じちゃうよね。うわ、ほら今だって凄い目がトロンってなってるし。」
頬に手を添えて目辺りを親指で擦る。その触り方がソフトタッチ過ぎてビクリと体を揺らす。
真冬「次はどんなキスを__」
と、そこでLINEの通知音が一斉になる。
A『え、何何…』
私と真冬はスマホをポケットから取り出しそれの正体を確かめる。
真冬「…クソ彼方」
A『あ、96ちゃんだ』
舌打ちを何回も打ち愚痴も零す真冬だが今回はすんなりと諦めてくれた。
真冬「あーあお預けかー」
A『…え、あれ真冬そっち教室じゃ…』
真冬は反対方向のトイレへ歩いていき、
真冬「抜いてくる」
とだけ言った。
A『(…さ、最低!!)』
…受験、そして私の本音まで
あと6日
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いるよ - 関係ないはずなのに、AftertheRainと繋がってる細かさが、とても好きでした。この作品が私は好きです。素晴らしい完結をありがとうございました! (2022年12月8日 21時) (レス) id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹一華。(プロフ) - あっっ、そらるさんver.……。 (2021年1月20日 16時) (レス) id: 463bf9fb63 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました!ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました!ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 凄く面白かったです!あの、恋乱やってますか?やっていたら姫友&くのいち仲間になって欲しいです! (2020年8月6日 10時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:non x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/
作成日時:2017年11月25日 21時