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96「Aがね、彼方と真冬とヤ った時にちょっと気持ちが変わったらしいよ。」
A『え、待って96ちゃ…!』
Aの話を一切聞かず、どんどん進んでいく。
96「大嫌いから嫌いになったんだって。
だからね、それは気になり始めてるんじゃないの?って言ったの。そしたら分からないって。」
美久がいるにも関わらずマイペースの96はAの秘密を暴いていく。
しかも絶対に聞かれたくない奴らの前で。
彼方「…。」
真冬「……。」
呆然と目を見開いている2人。
その横で美久は目を細めてAを睨んでいた。
96「それで……ぐっ…んむっ!!」
A『く、96ちゃんいい加減にして…!!』
96の口を手で塞ぎ、それ以上話させないようにする。
だが塞いだ所でもう話の半分は暴露してしまっていた。
彼方「……へぇ。」
さっきまで驚いた表情だったが、一瞬の事。
真冬「……そっか。気になり始めてるんだ。」
首を傾げ、顎を上に向け笑みを零す。
A『だっ…!違う!別に気になってる訳じゃない!!分からないって!!』
クスクスと笑っていて、真冬と彼方を見るたびに羞恥心でいっぱいになった。
彼方「…そんなに気持ち良かったんだ?
俺達との行為は。」
A『ち、がう!!』
真冬「じゃァ何でそんな顔赤いの?」
例えるならゆでダコや林檎の様。
それくらい赤で染まっていた。
A『やっ、やめて!ふざけないで!!もう出てってよ!!』
「はい、パーカー!」と真冬に押し付けて、玄関まで誘導する。
だが、その押し付けてる腕を、ゴツゴツした手に掴まれた。
A『…!』
真冬「何誤魔化してんの。」
口を耳まで寄せ、低く囁く。
A『誤魔化してなんかない!いーから!さっさと出てって!何もないから!あれ嘘だから!』
真冬「何もないで嘘ならあの録音したやつ聞いて良い?」
A『やっ…その、それは駄目!96ちゃんと私の秘密のお話だから!』
「そっかぁ…。」とニコニコしながら言う彼の姿は何か企んでいる様だった。
真冬「…美久ちゃーーん、」
美久「!あっ、はい!何でしょうか真冬様♡」
玄関から顔だけ覗かせると、美久に声をかけ、「LINE交換しよっか。」と呟く。
その顔はまるで王子様で、ほんわりと優しかった。
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いるよ - 関係ないはずなのに、AftertheRainと繋がってる細かさが、とても好きでした。この作品が私は好きです。素晴らしい完結をありがとうございました! (2022年12月8日 21時) (レス) id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹一華。(プロフ) - あっっ、そらるさんver.……。 (2021年1月20日 16時) (レス) id: 463bf9fb63 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました!ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 申請はしました!ひなのという者です (2020年8月6日 11時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 凄く面白かったです!あの、恋乱やってますか?やっていたら姫友&くのいち仲間になって欲しいです! (2020年8月6日 10時) (レス) id: 2e2545cf28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:non x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/
作成日時:2017年11月25日 21時