坂田の幼馴染、大天使にアタックします。【まふまふ】【歌い手】

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「ほら、まふ君、ショッピングモール行こ。大丈夫だってそらるさんなもう誘うてあるし」


「嫌だ。行きたくない。僕はここから動かないからね」




そう言ってまふ君はベットに顔をうずくめた。


「れいぼーれいぼ〜」と言って16℃設定のキンキンに冷えた部屋の中で、布団にくるまっている。




「こげなんじゃ風邪ひいてしまう。海に行ってA達と色んな事して遊ぼ」

「…何そのちょっとやましい言い方」




そりゃそうだ。女ん子が一緒に海とか、好きや無い子でもちょっとは意識してしまう。例えそれがAでも。


それをまふ君に伝えると、じとっとした顔で見てきた。




「ま、別にまふ君が来んでん、楽しめるっちゃ楽しめるけんなぁ。ちょぴっとAが悲しむばってん、俺がそげんの忘れさせるわ」


「…何なのさっきから…」




ちょっとクールぶっとーまふ君やけど、きっと何か思うとー筈。


…しょうがなか、こうなったら…。




「…交通費とか水着代とか諸々出しちゃるけん。ね、行こ？」


「ちょっとるす君？何してるの？ほらほら立って。ショッピングモール行くんでしょ？」


「……え？」




まふ君は首ん服ん部分ば引っ張りズルズルと歩いて行く。


先程ん気だるしゃはどげんしたんやちゅう位そりゃ活発に動きよって、何やろ、例えればゴキブリに似た感じ。




「ふふ、お世話になりまーするす君！」




……Aは、お金以上ん存在になれると？




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『かーーーかっかっかっか！！』


「あ"ーー！！！」




ただいまドン勝中。
味方の坂田を車でなんべんもなんべんもひき殺し、自分一人だけ残って最後勝つちゅう最低なやり方をしてるけど、それが何とも言えへん位気持ちええ。


勝った、というタイミングでピコンッとLINEが来る。




『！！？』




それを確認すると来たのは写真と添え付けで、その写真ちゅうのはまふ君の姿やった。




「何やねん…」

『わーーー！！』



のそっと顔を出したしょげ坂田がうちの画面を覗く。咄嗟に大きな声を出して叫んでしまったけど…これは絶対に見せられない…。




「はー？何。見ーせーろ…やっ！」

『あっ！待って！』

「…」

『…』




そこに映っていたのはまふ君のセクシーショット。どうやら海に行くらしゅう、買うた水着を試着した所、るす君が隠し撮りしたんやて。




「……こんの変態」

『ちゃう！誤解すんなや！！』




……さてさて、海ではうちの心臓がもつのやら。




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