坂田の幼馴染、大天使にアタックします。【まふまふ】【歌い手】

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『ぬっほ…』



鼻の下を伸ばしてある曲を見る。それは先日ある歌い手によって投稿された『ロキ』だ。


そのある歌い手というのはまふまふというお方で、何でもうちの幼馴染のお友達らしい。


私は別にそこまでの信者じゃないしただ聞いていただけ。顔なんて見ないし調べない。


唯一調べる物と言えばよしもとのお笑い芸人ぐらいやろうな。


なんて考えているとその歌は2番に入り、私のテンションがMAXになるまで


5

4

3…




『うぉぉおぉぉ！！』


「あ"ーー！もう煩いなぁぁ！もっと静かに出来へんのかお前は！！」




スパーンッと良い音が鳴り、「あいた！」と言ってそこを押さえる。




「煩いねんお前っ！！そればっかやんかさっきから！俺のも聞けや！」




この口煩いのが幼馴染。


その名もあほの坂田、馬鹿の坂田、愚図の坂田、ボケの坂田。もう言ったらキリがない。




『嫌やわー…何で身近にいる人の声聞かないけんのや。うちはあんまお前の声好きやないんよ…』


「ひ、酷いなお前！それリスナーの前で言ってみろ叩きのめされるで！」




だぁ、お前の事好きやないからリスナーとも関わる機会無いわ阿呆。


皆も分かると思うけど聞いたロキ！？『死ぬんじゃねぇぞお互いにな！』って聞いた！？やばないあれ。


それを坂田に言っても通じないんやったらもう言わん。その代わり、




『…坂田殿、私にまふ様を紹介願えないでしょうか…』




ゴマをする様に坂田に頼むとアホかと言われた。そーやんなぁ…。



「いくらお前でもそれはいかんわ」



そーーやんなぁぁ…。うーん、坂田が好きな物…好きな事…好きな…人っ！


ピンッと浮かび「坂田好きな人おらへんの」と聞くとふっ、と小馬鹿にした様に笑った。




「何やねん、お前やぞって言ってほしいんか。んな少女漫画じゃないし無いわ、どんだけメルヘンやねんあーーーほ」


『…』




お前の頭の方がメルヘンや。


どうしたらそう辿り着くん。その頭の中からお花数本抜いたら治るんかその考えは。


ただ好きな人とくっつく様にしてあげよっかなって考えてだけだわ。




『……ちょっとだけやって。ちょっと見るだけ。先っぽだけやってーー…』


「何やねん先っぽって」




華麗なツッコミはとても嬉しいんですが、YESと言う一言言ってくれ。

しょうがない、これは使いたく無かったけど…




『小さい時おねしょした写真ばら撒くで』




そう言うとあら不思議。土下座して了承してくれた。


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