坂田の幼馴染、大天使にアタックします。【まふまふ】【歌い手】 (ページ7)

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「……ほんで？これからどうするん。絶ッ対無理やで」

『じゃああんたは関わらんでええやん！何で構ってくんねん！』

「ほっといてや」とそっぽを向くと「それはアカン」と聞かない。何やねんお前ほんま。

あれからまふ君はまだ練習をしていたため、渋々私達はそこを離れる事に。

折角やからと言ってファミレスに坂田……とそらるさんとふわふわ君といる。

「……いやぁ、君リスナーじゃないんだね」

「びっくりした」と鼻で笑うと頼んでいるエスプレッソを飲む。

きっと鼻で笑っている事に対して本人は悪気はないんやろうけど、直した方がええでそれ。

『せやで。ちゃうわ。リスナーてファンの事やろ？んなアホな』

「おいA！お前そらるさんにタメはないやろ！先輩やぞ先輩！」

先輩？人生の先輩ってか。

うちの見本としてる人は大阪のおばちゃん以外おらへんで。あの人達はほんまに凄い。

この強引さもおばちゃん達から学んだ事やんねんもん。

『えーと…まぁ、なんか、すんません。で…そちらのお方は』

いつもなら指差して「この人誰ー！」って言うがそらるさんと同じ様に先輩感があったんで手で差してあげた。

「あ…luzでるすって言います。宜しくお願いします」と、まぁご丁寧に挨拶してもらってるんは有難いけど「luzでルーズちゃうの」と疑問に思っている事を言うとまた坂田から頭を叩かれた。

「ルーズってお前失礼にも程があるやろ！意味知ってんのか！るす君やるす君！」

まぁそうか、ルーズのスペルはlooseやもんな。やば、超失礼な事したわ。

「ごめんなぁるす君」と謝ると「あ、いや、全然…」と苦笑い。……完全に困ってるな。

この流れ的に自己紹介せなアカンのかなと思い、合コンみたいな感じに。

『あー…花宮Aですー。こいつの幼馴染やってますー。そのー、余り歌い手には詳しくないですー』

そういうと、またもやそらるさんは驚いて…また笑った。何がそんなにおもろいん。

けど、そんな彼もだんだんと落ち着いてくると私の目をまじまじと見た。

「いやー……諦めた方が良いよ？本気ならね」

『…』

急に真剣な表情になって何も言えなくなるが「嫌です」と気を取り戻してきっぱりと言った。

「後悔するのはAだよ」って…それアドバイスのつもりなんやろか。うちは本気でも諦めへんのやて。

『嫌やって言うとるやん』

そういうと彼の顔からすっ、と笑顔が消えた。

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