ハツジョージキ【まふまふ】 (ページ5)

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『ちゅどーん』

何て子供染みた事を言ってみるが実際はもっと激しい。

「カービｨｨｨｨｨ！！」

まさかのストーンでの自爆。

『何やってんのまふ君！ほら追い返すよ！』

私とまふ君のレッドチーム、天月君とそらるさんのブルーチームに分けて、私は愛用のゼロスーツサムス、まふ君はカービィ、天月君はブラックピットでそらるさんはシーク。

＿＿ブルーチーム！！

『……うぅ…負けた』

だが結局敗者となってしまって、はぁ…と二人で溜め息をつく。

私は立ち上がりキッチンへ向かう。

「あっ、先輩どこ行くんですか？」

『あー、台所。皆のお茶取ってくる、待っててね』

流石に四人分を持ってくるのは大変だと感じたのか「僕も行きます！」と手伝いをしてくれるらしい。

冷蔵庫の中から麦茶を出し、それを注ぎ込む。カランッと氷同士が鳴り、ストローをさす。

「あ、持ってきます！」

『…有難う』

コップを二つ手渡しするとまふ君の手が私の手と重なり、少し肌が触れ合った。

「っ！？」

『！』

当たった瞬間直ぐまふ君が手を引っ込め、そのひょうしにお茶が私の方へ…。

『…う、うわぁ…』

びしょ濡れになった私の上半身。

更に私の手にはもうひとつ持っていて、それまでかかってしまったのだ。

「ごめ、ごめんなさい！どうしよ…」

「何、どうしたの？」

焦っているまふ君の声が聞こえたのかそらるさんと天月君が顔を覗かせた。

私の姿を見た二人は「大丈夫？」と心配してくれる。

「ほら、こっちおいで」

そらるさんは私を手招きし、自分が持っているハンカチで顔や首など拭いてくれた。

「あー…一旦俺のパーカー着とこっか」

『！有難う…御座います…』

私の服が透けている事に気が付き自分が羽織っているものを私に差し出す。

それを急いで着ようとすると、

「ま、待って…！」

大きい男のひとらしい手が私の二の腕を掴んだ。

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