ハツジョージキ【まふまふ】 (ページ36)

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『…で、何ですか。こんな朝早いのに…』

そらるさんはふざけてるのかな。朝の3時にそらるさんの家集合って可笑しいでしょう。いや、もう朝じゃない。

「…そらるマジックでお前等くっつけさせてあげるの。だからそんな怪訝そうな顔してないでもっと感謝しなよ」

『無理です何ですかそらるマジックって。こっちは本気で考えてるんですからね』

ハイハイと適当に相槌を打っていて更には片手にスマホ。怒りますよ。

「待って、今まふに電話するから」

『何かの嫌がらせですか？』

「違うよ」

こんな朝早くから電話なんて一種の嫌がらせに過ぎない。むっ、としているとまふまふに繋がったのか「もしもーーし」と欠伸をしながら言った。

上手く聞こえないが何かまふ君が叫んでいる気がする。

『…？』

そらるさんが口に人差し指を当て、静かにね、という合図を送った。こ、こくん、と困った様に頷くとそれを見てスピーカー音にした。

「"駄目だ！寝れない！眠れない！どうしようそらるさん！うあぁぁっ！！"」

『(…ん？ま、まふ君？)』

「落ち着けって」と宥めているが一向に鎮まらないまふ君。一体どうしたのだろう。彼の声が聞こえてドキッとしたが、それより様子が変なのに違和感を感じていた。

「"るす君に相談したんですけどねっ、告白しろって！ヤバいどうしようどうしよう！ってか聞いてくださいよ！僕のこの症状…＿＿」

「まふ、待って。勝手に話進め過ぎ。ちょっと一旦落ち着いて」

そらるさんのその一言でまふ君が口篭ったのが分かった。告白…？って、何の事？もしかしてまふには好きな子がいるの？

「…今さぁ、Aと一緒に俺の家いるんだよね」

「"ブッッ…！！"」

「ちょっと夜激しい事しちゃって」って…何言ってるんですか。いーかげんにして下さい。堪忍袋の緒も切れますよ。

『そらるさっ…』

「"はぁ！？先輩と、したんですか！？奪わないって言ったじゃないですかっ！！"」

「いやぁ、どーしてもね。A可愛いし優しいし？」

と、ニヤニヤしながらこっちを見ないでほしい。止めて下さい。その表情に苛々しつつも可愛いと優しいと言ってくれたので抑えてあげよう。

「"何で…？じゃあ、そらるさんの…彼女？"」

「いーや、セフレだよ」

『ちょ…！！』

声を出そうとした事に気付いたそらるさんは口を押さえて来て息が上手く吸えなくなる。

ホントこの人何言ってんの。

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夜に36話上げますー。