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「ええなぁ、そう来なくっちゃ！
シャルがやる気な程、私のワクワクも、
こうしてどんどん上がってくんやから！」
あぁ…やっぱりこうやって話すのは楽しい。
自分がこうやって怪盗をするだけで、
人という物は、こうも面白くなる。
それが、ファイは楽しくてたまらない。
「……ま、言うても私は怪盗やからな。
でも、盗むんだけが怪盗やないって思うとる。
だからこんな時間も楽しみたいんや！」
跳ねる鼓動、上がる口角……
その全てが魅力に包まれていく。
話す……たったこれだけでこうも楽しい。
「アハハ、なるほど……
良い考え方だね。僕は好きだよ。
あ、そろそろ警察の援軍が
来ると思うけど大丈夫なの？
……まあ、君がどうしようと僕は君の天敵だ。
何をしようったって、そうはさせないけどね」
怪盗の天敵が探偵、などとよく言った物だ。
実際……真実は、逆でもあるというのに。
「ハハ、なんか楽しくなって来ちゃった。
……君もみたいだね」
相手の口角が上がっている。
怪盗と探偵、真逆の立場なれど本質は同じ。
全てはこの高揚感を味わいたいがためなのだ。
「おっ、もうそんな時間やったか。
楽しい時間はすーぐ過ぎてまうからな〜
でも、シャルもずいぶん楽しそうやし、
裏も表も…そう変わらへんのかもな。
……さて、ケーサツに邪魔されるんも困るし、
予告もしてまったし…終わらせてまおうか！
盗むだけが怪盗やないとは言うたけど、
別に盗まへんとも言うとらんからな」
ファイは天井に張り巡らされたパイプに、
腰に付けていたワイヤーを引っ掛ける。
所謂ターザンの要領で館内を大きく移動する。
狙いは美術品、ただ一つだった。
「しまっ…！」
早い。届くか？警察は…まだか。
……さあ、どうする“探偵”はん？
「目的の美術品は…そこか！間に合え…っ！」
カーシャルは彼女を追って走りだした。
あと、あと少しだけ時間を稼げれば…！
「はぁ……ゲホッ、ケホ…間に合っ…！！」
伸ばした手は空を切る。そこにあった絵画は、
展示されていたはずの物は…もうなかった。
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もみじまんじゅう☆せつね(プロフ) - ゆうひさん» コメントありがとうございます！イラストも本当にかわいくて感謝しかないです…！改めてここでお礼を言わせて頂きます！これからも見てもらえると幸いです。 (7月9日 21時) (
レス) id: 89e2ed1630 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - わわわ…めちゃくちゃ平和で可愛い…。こんなに暖かくまとめて書いて下さってありがとうございます…！！これからも是非よろしくお願いいたします！！ (7月9日 20時) (レス) @page20 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もみじまんじゅう☆せつね | 作者ホームページ：http:
作成日時：2023年6月26日 20時
