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「まずはね、卵と、砂糖をまぜる……？」
レシピを眺めながら、ボウルを手に取り、
教会の鶏から採れた卵を器用に割り入れる。
横からきっちり計られた砂糖をファイが入れ、
泡立て器で空を切るように混ぜ合わせていく。
「つぎは、はくりきこ？をいれて…？
このヘラを使って、ちょっと混ぜる」
さくさくとヘラで八割方混ぜ、バターと牛乳、
追加で持ってきたバニラオイルを追加した。
「あとは、型に入れてオーブンで焼く。
これで、スポンジができるみたい…？」
「スポンジって……
あのケーキのクリームとかの下にある、
ふわふわの…カステラみたいなやつか？」
ファイは誕生日のケーキを思い浮かべる。
何故スポンジはよく知らないのに、
カステラを知っているのかは不明だが。
「カステラってなあに、ファイ？」
不思議そうに首を傾げて問いかけた。
スポンジに似てるというのは理解したが、
知らない食べ物に興味を引かれつつあった。
「えぇっとー、カステラってのはな、
私が昔おった国にあったお菓子で……
スポンジみたいにふわふわで甘いんや！」
何年も昔の記憶を何とか辿って、
ソラにカステラについて説明する。
だが、ファイのこの少ない語彙力で、
昔の記憶を説明するのは中々困難だろう。
「カステラ、美味しそうだねぇ。
いつか一緒に作ってみたいね」
優しい声でそう言って、
ソラはまたにこりと笑った。
そうやって二人で話していると、
ファイがハッとしたように本を見る。
「せや、クリーム！
えーっと、待っとる間に、
このクリームを作るんやって！」
そう、まだケーキ作りは残っているのだ。
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もみじまんじゅう☆せつね(プロフ) - ゆうひさん» コメントありがとうございます！イラストも本当にかわいくて感謝しかないです…！改めてここでお礼を言わせて頂きます！これからも見てもらえると幸いです。 (7月9日 21時) (
レス) id: 89e2ed1630 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - わわわ…めちゃくちゃ平和で可愛い…。こんなに暖かくまとめて書いて下さってありがとうございます…！！これからも是非よろしくお願いいたします！！ (7月9日 20時) (レス) @page20 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もみじまんじゅう☆せつね | 作者ホームページ：http:
作成日時：2023年6月26日 20時
