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ぱらぱらとページを捲り、ソラは首を捻る。
ぴたり、と手を止めたページを、
座っているファイの前に差し出した。
「これ、……かなぁ」
ふわりと小さく肩を揺らして、
ソラはいつも通りにこにこと笑う。
差し出されたページには華やかな文字で、
大きく『ショートケーキ』の字がある。
「おぉ…めっちゃ美味しそうやな!」
載っているショートケーキの写真を見て、
ファイもまた、目をキラキラ輝かせる。
「甘くてふわふわなやつ、作りたいね」
「甘くてふわふわ…!」
ワクワクした様子でそう言うファイは、
初めてのショートケーキに心踊らせていた。
「ほんなら早速キッチン行こか!
確か材料ならあったはずやし……
私ショートケーキめっちゃ食べたい!」
「うんうん、上手くできるといいね〜」
珍しく積極的に、本を左手に、
そして右手でファイの手を引く。
心做しかいつもより楽しげな様子で、
ソラはキッチンを目指し廊下を歩いた。
「えっと……材料はバターと?
卵、牛乳、あとは……薄力粉…?」
少し拙くも書いてある材料を読み上げ、
ファイと共にテーブルに並べて行く。
「これで全部かなあ……?」
いかにもお菓子作りといった材料が並び、
それらを見たソラは、満足気に頷いた。
「コレでケーキが出来るんか……
パッと見ても信じられへんなぁ……」
ファイは用意された物をじっと眺める。
しかし、これだけであんな綺麗なケーキが
出来るとは、にわかにも信じがたいよう。
「おし、エプロンも着けたしコレで完璧や!
えっと……ソラ姉、まずは何をするん?」
身長の低さを補う踏み台も持ってきて、
エプロンを付けたファイの準備は万端だ。
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□→←■episode7:Castella*Tea Time
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もみじまんじゅう☆せつね(プロフ) - ゆうひさん» コメントありがとうございます!イラストも本当にかわいくて感謝しかないです…!改めてここでお礼を言わせて頂きます!これからも見てもらえると幸いです。 (7月9日 21時) (レス) id: 89e2ed1630 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - わわわ…めちゃくちゃ平和で可愛い…。こんなに暖かくまとめて書いて下さってありがとうございます…!!これからも是非よろしくお願いいたします!! (7月9日 20時) (レス) @page20 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もみじまんじゅう☆せつね | 作者ホームページ:http:
作成日時:2023年6月26日 20時