優等生の片割れは

＊〜14話 ページ15

貴女｢…一応、お母さんに確認しないといけないので…
少し、待ってて貰えますか？｣

返事を聞いて電話をかける。
…いいって、言われるのかな………

母『なあに？A』

貴女｢お母さん達が帰ってくるまで、友達の家に泊まっててもいいかな？｣

母『…いいけれど、まさか男の人はいないわよね？
A、あなたは女の子なんだから……
勉強も、ちゃんとしなきゃいけないのよ？

まふゆは、勉強もちゃんとしてるし
いくら芸能人とは言え、両立させないとよ。』

貴女｢………うん、わかってるよ。｣

母『…そう。またね。』

そう言って電話が切られた。

貴女｢………大丈夫みたいです。｣

そう言って皆の方を向く。あれ……笑えて…るよね…

司｢…それじゃあ、一度荷物を取りに行かないとだな！｣

えむ｢それじゃ！！Aちゃんのお家から
ゴゴゴ·ゴー·ゴー！！！｣

そう言うとｶﾞｼｯと私の手を掴んだ。
そのまま勢いよく走り出す。

司｢えむーー！！！？！？｣

寧々｢ちょっと…！！？｣

類｢ふふっ、えむくんは朝比奈くんが好きなようだね。｣

クスクスと笑う類に、そうだなと返事を返す司。
家の方向、そっちじゃないよとAが言うと
ハッ！！と立ち止まるえむ。

いきなり止まったものだから、えむもAも
止まりきれずに倒れた。

3人｢！！？！？｣

えむ｢Aちゃぁぁぁん！！！！！｣

貴女｢大丈夫…？鳳さん…｣

えむの下に入り込み、下敷きになったA。
司がAの腕を掴み起き上がらせる。

司｢怪我はないか！！？｣

類｢怪我はないかい！！？｣

2人同時にAにそう呼び掛けると、大丈夫ですと返事が返ってくる。見たところ、怪我をしている所は見当たらない。

貴女｢ごめんなさい、私の家は右側です。｣

ふふっと笑えば顔を少し赤くする2人。
…わらえ…た……？

寧々｢…私達と、同じ方向だ。｣

類｢おや、本当だね。｣

貴女｢……案外、近いのかもしれませんね｣

雑談をしながら5人で歩いていると、周りの人達が騒ぎだした。朝比奈Aちゃん…！！？！！？
きゃーー！！！ナマでみれた〜〜！！！！！
隣の人達は誰？と声が聞こえる。

貴女｢…少し、離れましょう。｣

巻き込まれるかもしれない…皆が…それは、嫌
スピードをあげて、5メートルくらい距離を開けようとすると、寧々に手を掴まれた。

寧々｢A、私達は気にしないから。｣

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