優等生の片割れは

＊〜23話 ページ24

咲希｢A…ちゃん…！！？！？！？｣

貴女｢…？｣

少し興奮気味に、Aちゃ…朝比奈Aちゃん…！！？！？いや、様…！！？！？と叫ぶ咲希さん

貴女｢私の事、知ってるのですか？｣

咲希｢だ、大ファンです！！！！！！！！！！｣

大ファン…あ…女優としてってことか…

貴女｢……ありがとう、ございます…!｣

口元に手を持っていき、微笑めばもっと顔を赤くする咲希さん。司にほんと似てるな…司が女の子なら、こんな感じなんだろうな…

可愛らしくて、守ってあげたくなるような…

えむ｢咲希ちゃん、Aちゃんの事知ってるのー！？｣

咲希｢今人気急上昇中のトップ女優、朝比奈A様！！！！！！小学生から大人まで虜にする美貌を兼揃えていて、

A様は滑らかで柔らかくまるで天使のような声と言われていて…！！！！！
そんな凄い方が今私達の家にいるの！！！！｣

司｢オレも知っているぞ！！だが、あまりドラマを見ないものでな…良ければ、今度主演をつとめている映画を見せてほしい！！！｣

類｢司くんは、ショーをメインで見てるからね。｣

寧々｢噂になってた朝比奈って、やっぱりAの事だったんだ…｣

皆がそれぞれ感想を言ってるとき、えむが
思い出したように言った。

えむ｢あたしの学校でも有名だよ！！！

Aちゃん凄く人気で、全学年のみんながお話してるんだけどね！！
朝比奈Aちゃんのお姉さんって事で、朝比奈先輩も嬉しそうに……｣

貴女｢やめて！！！｣

えむの言葉を遮って、Aが声をあげた。
目を丸くする5人。

ハッとしたようにAが言う

貴女｢……っ！………ご、ごめんなさい……ちょっと…
………嬉しそうに…してくれてるんだね。教えてくれて、ありがとう…えむちゃん。｣

目の光が消え、そう言って笑ったA

えむ｢A…ちゃ……｣

咲希｢あ……｣

貴女｢…咲希さん、まふゆが前に
咲希さんの事を言ってて…凄く、可愛らしい後輩がいるって言ってたので…

会えて、よかったです。｣

咲希｢！！！…ほ、本当ですか…！？
私も、Aさんに会えて嬉しいです！！！！！｣

少し、場の雰囲気が柔らかくなってくる。
………よかった…でも………






また……私のせいで…壊れそうになった………＿＿＿

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