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どうして ページ15

『…ハァ…ハァ…』

私は家に着くと、まっさきに自分の部屋へ飛び込んだ


『気持ち悪い…気持ち悪い…はぁ…はぁ…』

『お”ぇッ…』

『ッ…』


吐いちゃった…片づけないと…でもまだ出そう…

『うっ…』


頭が痛い…気持ち悪い…

らんに…酷い態度をとってしまった…


本当は…あの時助けに来てくれたら…なんて…

どうしてこんなに我儘なんだろう…

自分に吐き気がする、男の人にも吐き気がする…もう…一緒に居てほしくない…

〜〜

LAN side

ら「…はぁ、」


お嬢様に、手を振り払われた時…1番傷ついた瞬間だった…

別に、お嬢様から酷いこと言われたり、そういうのは別に良かったけど…

なんでだろう、あの時のお嬢様は、本気で俺のことを…


あの後、何があったんだろう、俺が早く助けに行けてたら…最初からお嬢様に行かせなければ…

そんなことばかり考えてしまう…

どうしてお嬢様は…服が乱れていたのだろう…走ってきた?でも走ってくる必要あるか?

息切れも、変な感じだった。走った後の息切れと違うような…


ら「あぁ…もう…」


考えても何も思いつかない…

とりあえず家に戻るしか…

〜〜

『…』

コンコン

その時、ノックの音が聞こえた。執事たちだろうか…


今は、出たくないな…

『…』

暇「お嬢」


…なつか、珍しい…


暇「…喋りたくなかったら、喋らなくてもいいです」

『…』

暇「あの後、何があったんですか?」

『…』


…言えない…あんなことされたって言ったら…なんていわれるか…怖い…


暇「…言いたくないですか、」

『…』

暇「…助けに行けなくて、すみませんでした」


どうして、謝るの…謝ってほしくないのに…

でも…信じてたのに…

あ〜…本当に…自分が気持ち悪い。

なにが信じてたのにって…。彼たちの気持ちもわかってないのに…


暇「お嬢様、今…抱きたいです」

『ッ…』

暇「開けてもいいですか?」

『…』

暇「…なんて、冗談ですよw」

ガチャッ…

ドアを開けると、なつが驚いた顔で私を見ていた。


暇「え?」

『ギュッ…』

暇「…お、お嬢…?」

『こわッかった…泣』

暇「!!…ナデナデ…」

『逃げようと…ッしたけど…ッ…無理で…ッ泣』

暇「…されたんですか?」

『コクッ…』

私は彼の胸の中で頷いた。

暇「…チッ、クソが…」


なにかなつがつぶやいたけど、私には聞こえていなかった。

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作者名:ルカ | 作成日時:2024年1月28日 18時

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