第41話 ページ42
『…ｼﾞｯ…』
怒ってないかな…なんてらんの顔を覗き込む。
なんか…やっぱり…
ら「？どしたの？ぎゅーする？」
『は！？』
ら「こっち来て」
『う…』
ら「我慢しなくていいよ、今誰もいないんだし」
『……ん』
ら「ふふｗﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」
『…///』
ら「嬉しい？」
『…ﾌｲｯ』
ら「ｗｗｷﾞｭｰ」
何も言ってないのに、らんは笑いながら抱きしめてくる。
『…ぅ』
ら「え？これでも照れるの？いつもこさめたちしてるのに？」
『…照れてないし』
ら「…ふーんｗ」
『うるさい』
ら「いや何も言ってないけど！？」
『知らない…』
ら「かわい…」
『っ//』
ら「…ｗ」
『馬鹿ﾊﾞｼｯ』
なんとなく腹が立ったかららんの背中を叩いた。
ら「いったぁ！？」
『……』
ら「え、なに？キスしてほしいの？？」
『なっ…』
ら「Aは欲しがりさんだねー」
『違う！』
ら「ほら、してほしいんでしょ？」
『…ﾑｽｯ』
ら「え、なんでﾑｽｯってしてるの？？」
『知らないっ！』
ら「えぇ…」
らんは少し困り顔で私を覗き込んでくる。
すると不意にらんが顔の目の前に来た。そして…
ら「…ﾁｭｯ」
『!?!?』
ら「はいっﾆｺｯ！」
彼はにっこにこの笑顔で笑いかけた。
まるで一面に花が咲き放たれたような…。
『…///』
ら「一生一緒にいてね？」
『…もう、どうなっても知らない…』
もう、考えていた私がバカだったような、そんな感じがした。
ら「！！ほんと？」
『らんのせい』
ら「ふふｗ嬉しい」
『ﾌｲｯ…』
ら「…え、素っ気なくない？？そんなことない？？」
『うるさい』
ら「…ｗまぁいーや」
『…帰るよ、みんなにも謝らないと…』
ら「そだね」
あたりはすっかり夜になっていて、星が強く光っていた。
確か…あの日も…そうだったような、
『…ありがと』
ら「！…うんﾆｺｯ」
『…帰ろ』
ら「そだね！」
『…ｷﾞｭｯ』
ら「！」
外が冷えていたので、らんの手を繋いで歩こうとした。
らんは一瞬驚いた後、嬉しそうににこにことしていた。
『ﾌｲｯ…ﾄｺﾄｺ…』
ら「…ｗﾄｺﾄｺ」
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作者名：ルカ | 作成日時：2023年10月6日 22時
