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第26話 ページ27

ら「ありがとう。話してくれて…」

1週間ぶりにらんの声を聞いたような感覚がして、とても嬉しかった。

『…ポロッ』

ら「今は俺しかいないから…泣いて、いいんだよ」

泣いていい。そんな一言で、私は我慢するのをやめた

『ッ!うっ…ポロポロ…』

『うぁ…っうぅ…ボロボロ』

ら「大丈夫…大丈夫…」

『うぁあ…あぁ…ボロボロ』

ら「サスサス…」

〜〜

『…ごめん…急に泣いたりして…』

ら「いや、別に、それに…」

ら「今のAは、すごく可愛い」

『…へ?』

ら「え?」

『あ、いや…その…フイッ』

私はとっさにらんから顔を背けた。

ら「??」

『サラって言わないで…』

ら「・・・」

ら「あ、いや!それはその…なんていうか…素で…」

ら「えと…まぁ、本当のAの方がいいよ!ってことで…!」

『う、うん…』

ら「…」

『…怒らないの?』

ら「え?」

『…殺そうとしたこと』

ら「あぁー…」

ら「別に?」

『!?な、なんで!?』

ら「だって」

ら「今こうしてAと話してる、生きてるから」

『…!?』

らんはなんて優しいのだろう。怖いくらいだ。こんな優しい人が、この世にいるのだろうか…。

ら「ニコッ」

ら「それに…」

ら「毎日が楽しいって言ってくれたし!」

『!…でも』

『もし明日、私がらんを殺すとしたら…?』

あえて、らんだけにしてみた。自分だけ殺されるのは普通嫌だろう。そんならんはなんて答えるのだろう…。

ら「え?うーん…」

ら「Aは、俺のこと好き?」

『へ?』

唐突すぎて頭が混乱しそうになる…。

ら「あ、いや!その…友達として!」

『あ、あぁ…』

友達としてならもちろん答えは決まってる…

『…す、好きだよ』

ら「なら」

ら「俺は別にいーよ!」

『!え…?』

ら「Aは好きな人には殺せないでしょ?w」

『うっ…』

らんには全てお見通しのようだ。

『…らんって変な人』

ら「なんで!?」

『ふはw』

ら「俺慰めてやったのに!」

『誰も慰めてとは言ってませーんw』

ら「じゃあもう慰めてやんねー!」

『いーよーだ!』

ら「言ったな!?この!」

『うわっ!?』

らんはそこにあった木の棒を持って私に突こうとしてきた。

※良い子は真似してはいけませんよ??※

『危なっ!仕返し!』

ら「おわっ!?」

私は泥を掴んでらんにぶん投げた。

※これも良い子は真似しないようにね?絶対友達減りますのでおやめください。※

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作者名:ルカ | 作成日時:2023年10月6日 22時

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