行動あるのみ ページ3
「おい、Aはどこにおるか知っちょるかァ？」
「え、…えっと…」
「なんじゃァ？ハッキリせい！」
「っ今朝方に出る軍艦に乗って、出港されまし、た…」
「…あんのバカ娘がァァ！！」
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「ぅうっ…悪寒が」
「今日は少し寒いので何か暖かい飲み物でも出しましょうか？」
「ううん、大丈夫。ありがとう」
ブルブルと震えるAに大佐は声をかけたが
この悪寒の原因はなんとなく予想がついてるので気にしないで、とまた海を眺めた
書庫に訪れた時に見た、ホグミー島の歴史書
パラパラと捲って見ていた時に見つけたとある島の事を思い出し、今そこに向かっている途中だった
「(ホグミー島に行くのが1番かもしれないけどさすがに行けない。また怖がらせてしまうだろうし…。だからあそこに載ってた島に行けば何か分かるかもしれない)」
その場所は、歴史の眠る島 [ユメクイナ島]
そこで起こることにまだAは何も気づいていなかった
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「本当にここでよろしいんですか？」
「えぇ。このフライダーがあるし、ちょっと色々回りたいから。もし何か聞かれたら…旅に出たって言っといて！」
「えェ？！」
「じゃっ！」
海のど真ん中、軍艦からフライダーに飛び乗ると見ていた海兵達に大きく手を振り動き出した
海風を浴びながら目的の島へ向かうが、さすがに直接は遠すぎるので何ヶ所か小島で休憩して、目的地のユメクイナ島に到着したのは日が沈んだ後だった
「ふぅー。さすがに一気にはキツかったな。お疲れ様フライダーちゃん」
船を優しく撫でると、港に飛び移り船を預けて街へ向かった
［ユメクイナ島］
歴史の眠る島と言うだけあって島中には遺跡などがあり、それを見にくる観光客で、港町は賑わっていた
今日はもう遅いから、とりあえず宿をとり食事処を探しにAは街を歩いていた
「んー良い匂い。ここにしようかな」
ガチャリとドアを開け中に入るとたくさんの人で賑わっている
カウンター席に座りオススメと書いてある料理を頼んだ
「ねぇ、この島にはどんな歴史が？」
「そうだなァ。この島の中心にある遺跡は200年前に滅んだ王国の跡地なんだが、その王国の謎やこの世界に関する事が書かれてるって話だよ！」
「へぇー」
「お嬢さんも観光客なんだろ？後は自分で調べてみな！」
「そうね、ありがとう」
店主はさあ召し上がれ！と言って目の前に美味しそうな料理を並べた
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
