再会は突然に ページ4
おいしい料理を堪能していると何か店の外が騒がしくなっているのに気がついた
何だろうと振り返るとバァンと音を立てドアが開かれ、男がカウンター目掛けて走ってきた
「おっさん！メシメシィ！！腹減ったァ！！」
バンバンと机を叩いて急かす男は、麦わら帽子に目の下に傷のある…
「…ルフィ？！」
「おゥ！A！お前もメシ食ってんのか！……………
ってAーー！？なんでいるんだァ！？」
「っ、まさかルフィに会うなんて！」
「あっはっは！ビビった！おれ、いつかAにも会いたかったんだ！それがこんなすぐ会うと思わなかったぞ！」
"麦わらのルフィ" 懸賞金1億ベリー
話題の超新星でこの前の召集で議題にも上がった男
あのエースの義兄弟であり、そしてAとはどういう関係なのか…
「そうだね。でも実は私、アラバスタでルフィの事見かけてたんだ」
「エェ！？なんだよ！声かけろよ！あっ！おれアラバスタでエースと会ったんだ！！」
「一緒に逃げてたもんね？」
「なんで知ってんだァ？おっ！！メシ来たァァ！！」
かなりの量がルフィの前に並べられ呆気に取られるが、相変わらずだなぁと頬が緩んだ
会話しながらも食べるのが止まらないルフィ
「おばべばべべェんば？」
「食べるよ、おいしいね」
「もぉぁー！」
「…よく分かるねェ、お嬢ちゃん」
「んふふ」
こんなの慣れっこだ、と頬杖をついてルフィを眺めた
「そうだ！A！おれの仲間がいるんだ！会わせてェ！」
「いいの？私は…
「あっ！！居た！！ルフィ！」
「ん？おォー！ウソップ！今頃来たんかァ？もう食っちまったぞ」
「お前が船から一気に飛んでっちまうからだろォが！！」
「あっはっは！腹減ってたからよォ！そうだA、こいつはウソップ！うちの嘘つき屋だ！」
「そんな紹介あるかァ！俺の名はキャプテンウソップ！狙撃手だ！……って、誰だ？」
とても鼻の長い彼はしっかり挨拶してくれた
あぁ、やはりルフィの仲間はユニークだ
「こんばんは。私はルフィの……なんだろう？」
「エェ？！」
「姉ちゃんじゃねェか？」
「じゃあそうかもしれない」
「なんだその適当はァ？！姉ちゃん？！ルフィお前こんな美人な姉ちゃんいんのかよ！！てかお前の身内どうなってんだよ…」
ツッコミ担当な彼はテンポがとてもいいなとくすくす笑う
あっひゃっひゃ、とルフィ達も楽しそうにしているのを見て、懐かしい気持ちが湧いてきて少し昔を思い出していた
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
