鷹に捕まった話 ページ25
数ヶ月前
グランドラインのとある島で任務の際、いつもの自由行動で1人、フライダーにのり近くの島周辺を渡航していた
「…は？なにこれ…」
遠くに船らしきものを見つけたが異様な雰囲気に向かってみると、大き船が真っ二つに切られていた
そしてその間を1隻の小さな小舟がゆっくりと流れてくる
「鷹の目のミホーク？！」
「ん？…お前は確か、海軍の小娘か」
「…なんでこんな所に」
「フッ。ヒマつぶしだ。丁度いい、あれを片付けておけ。海軍へ献上品だ」
真っ二つにされた船からは海賊が避難する為次々海へ飛び込んでいた
Aはミホークから目を離さずに、電伝虫を取りだし軍への要請をかけた
「七武海だし手出しはしないけど。さっさと行けば…
「お前の話は"赤髪"から聞いている。興味が湧いた。俺に付き合え」
「は？えっ、ちょっと！」
一瞬で抱き抱えられ、ミホークの乗る小舟に乗せられそのまま近くの小島まで連れていかれた
「どういうつもり？」
「言っただろう？興味が湧いただけだ」
いくらA自身、海軍中将の地位と実力があったとしても
あの鷹の目のミホークに挑むなど、バカな真似はしなかった。いや出来なかった、その目に捕えられれば。
「はぁ。わかったよ。付き合ってあげる」
「フッ。話の分かるやつだ。しかし大人びたな、以前見た時はまだまだ子供だったが」
「それはどーも。で？シャンクスに何聞いたの」
諦めたAは近くの切り株に足を組んで座った
ミホークも向かいに座りAを見据えた
「子供の頃に会ったことがあると言っていた。"小僧"と一緒にな」
「…あぁ、ルフィね？」
「あの小僧は面白い。そしてその仲間達もな」
「？！会ったの？」
「あァ。イーストブルーでな」
「そっか、ルフィ…」
懐かしい名前につい口元が緩んでいくAの顔を、じっと見つめるミホーク
「やはりお前のその…いや気のせいか」
「え？」
「いや、なんでもない。あとは、おてんば娘だと言っていたな」
「うるさっ！！何あいつ！」
「フッ。」
さっきから百面相してブツブツ文句を言っているAにミホークは口元を緩め立ち上がり、Aを抱き上げまた小舟に乗った
「わっ！もう！またいきなり！」
「またいずれ会うだろう。その時には、酒でも交わせればいいがな」
「一応私海軍なんだけど！」
「そうだったか。惜しいな」
ミホークは去り際にAの髪を掬い、口づけ去っていった
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月3日 0時
