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6/7一斉訂正 ページ6

降谷零side

彼女の家を後にしたが、そのまま警察庁に向かった。

彼女の部屋から出る際に、さり気なく写真を確認した。三、四歳の女の子と大人の男性が写った写真。女の子は恐らく佐々木静香本人で、男性は彼女の父親といった所だろうか。

それだけなら微笑ましい写真だったのだが、女の子を抱き上げていた男性の顔が無表情に近いものだったのがとても気になった。女の子はとても子供らしい無垢な笑顔をカメラに向けていたが、その顔と正反対の顔をした男性がそこには居たのだ。

これは、どういうことだ?
移動中に考える。

普通であれば、自分の子供であれ知り合いの子であれ、その子と写真に写るのであれば多少なりとも笑顔を作るはずだ。それに、この写真には女の子の母親らしき人物が写っていない。それを加味すると恐らく写真を撮ったのは母親。

ならばこの男性は女の子の父親と考えるのが妥当だろう。詳細はわからないが、自分の子を嫌悪する理由があったのだろうか?


そこらへんの詳細を知るためにももう一度情報を洗い直さなければ。

彼女は恐らく(降谷零)を知っている。ポアロで彼女と初めて会ったとき、微かに彼女の顔が引き攣った。まるで、お前は誰だとでも言っているかのような顔だった。一瞬の事だったので、ふとみた時にはポーカーフェイス(当たり障りのない顔)に戻っていたが……。

彼女が(安室透)を見て、その反応をするのは不可解だ。初対面であるなら尚更。

そして今回。話は聞くことができなかったが、彼女が言わなかったこと。これがこの謎に迫るものとなるだろう。

彼女はいずれ、と言っていたがそれでは遅い。彼女をゆすってでも聞き出す必要がある。僕が潜入捜査していることは機密事項であり、一般人であろう彼女が知っているのは何か裏がある。

どこで知ったのか知るためにも。そして僕の潜入捜査のためにも。彼女について調べることは、避けて通るべきではない。


結論を出したところで警察庁周辺までやってきた。

つけている者がいないか確認し、中に入った。

ここからの捜査は(降谷零)の領分だ。




────

安室透のときに僕、降谷零のときに俺という一人称としてわけています。ので、街中での考え事の際や安室透としての潜入中は僕という一人称を使用してます。

いくら降谷零としての考えでも、そのときは安室透なわけですし。という考えの下でのあえての選択ですので、そこらへんをご了承願います。

1でもこの文を入れたかったんですが文字数が……。この文を入れる時も既に真っ赤です。ギリギリです。

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HILL(プロフ) - 麗妃さん» ありがとうございます。励みになります。大した伏線や設定ではないですが嬉しいです。そしてお返事遅れて申し訳ないです。 (2018年7月16日 22時) (レス) id: 59406b58fa (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - とても面白いです!!登場人物たちの心情の描写や、主人公の心情から人格との関係など、設定が綿密に構成されていて、素晴らしいの言葉しか出ません!このあとの展開や伏線が気になって仕方がありません!!これからも楽しみです。頑張って下さい、応援しています! (2018年7月1日 12時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
HILL(プロフ) - 明里香さん» 報告ありがとうございます。方言が出てしまったようです……。修正しました。助かります。 (2018年6月23日 23時) (レス) id: 59406b58fa (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「よし掛かって」ではなく、「より掛かって」です。 (2018年6月23日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HILL | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年5月18日 20時

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