【鬼灯の冷徹】補佐官補佐はサボりがち【鬼徹】 (ページ13)

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鬼が十一人ページ13

「……」

鬼灯様の隈が酷い

昨夜(ゆうべ)徹夜して寝てないらしい

「え〜不眠は肌に良くないよハゲるよ」

「お前がハゲろ」

「ハ…ハゲるもんか」

『ぶっ倒れますよ』

「大丈夫ですよこれくらい
あこれから桃源郷へ行ってきます
注文していた薬ができたようなので」

「ああ君は和漢薬の研究もしてるんだっけ？お疲れさん
薬ってことは白澤くんに会うんでしょ？あのコ君と似てるよね
顔つきもだけど小賢しい所がさ」

「それよく言われますが酷く屈辱です」

『それ言ってよく痛い目みるのに懲りない閻魔大王…』

ーーー

＿＿あの世絶景100選の一つ桃源郷

極楽満月で桃太郎くんが働いてるということでお供達も誘って桃源郷へ向かう

ここは日本と中国の境にあって双方の交易の場にもなっているのだ

「じゃあ小籠包食べ放題？」

「…何で中国イコール小籠包食べ放題となるんですか」

『小籠包美味しいよね〜』

「美味しいよね！」

雑談しながらしばらく進むと丁度白澤さんが桃太郎くんにホオズキの葉の説明をしていた

「昔遊女が堕胎薬として服用していたこともある
妊婦さんは食べちゃダメ」

「その通り
アルカロイド及びヒストニンを含みますのて流産の恐れがあります」

「そうそう…」

「もっとも貴方はたらふく食って内蔵出るくらい腹下せばよいのです」

「伏せろ！コイツは猛毒だ！！！」

「えっ…あ鬼灯さん Aさん」

『こんにちはー』

「Aちゃん！久しぶり〜！」

『白澤さん久しぶり〜！』

ちなみに私と白澤さんは一緒に激辛物を食べに行く仲だったりする

桃太郎くんも仕事は順調なようで
白澤さんに薬について学んでるそう

「俺いつか自分印の薬作るんだ」

「桃太郎印のキビダンゴ？」

「それ既にありますね」

『動物を服従させる未来道具でしたっけ？』

「あんなもんなくても調教すればいい」

「お前はな」

ふと桃太郎くんを見てみると白澤さんと鬼灯様の顔を交互に見て親戚か何かかと聞く

「違いますただの知人です」

『似てるよね〜このふた』「次言ったら投げますよ」

頭をガッチリ掴まれそう言われる
投げる云々以前に頭蓋骨ミシミシ言ってる気がする痛い痛い！！

『…すんません』

「お前ほんとAちゃんにも容赦無いな…」

「お互い東洋医学の研究をしてまして」

「無視すんなよ！
…まあ色々と付き合いがね」

「でも極力会いませんね」

「ええ…何で…」