寝ろ、観音坂

5話 ページ6

独歩side

「…………」

じーーーーーーーーーーーーーー

「…………」

じーーーーーーーーーーーーーー

「お、おはようございます、先輩」
「おう、おはよう、観音坂」

じーーーーーーーーーーーーーー



翌日、会社に着くなり先輩に声をかけられた
そしてなんかすごい見られている



「あの、俺の顔になんか付いてます？」
「いや、別に……」じーーーー



じゃあ、なんなんだ








「昨日、ちゃんと寝たか？」
「あ、はい、久しぶりにぐっすりと」
「メシは」
「食いました」
「そうか」



ならよし、と言って先輩は俺の机に1つの包みを置いた


「あの、これって……」
「弁当、味には問題ねえはずだ
今日の昼、私と一緒に食うぞ」









はっ！？
待て待て待て、これ、どう見ても市販のとかじゃないよな！？
それに味の問題がどうのこうのって……
先輩の手作り！？



「いや、そんな、申し訳ないです！俺は大丈夫ですから……！！」
「カロリーメイトで済ませる奴がそんなこと言っても信じられるわけねえだろ
いいから食うぞ、分かったな
どんなに仕事が残ってたとしてもメシはちゃんとしたもんを食うべきだ
放ってたらちゃんと食うかも分からねえしな、お前」


「天照さーん、ちょっといいですかー？」
「あ、はーい」






いいか、忘れんじゃねえぞ

そう言い残して先輩は行ってしまった









「マジか……」

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