5話 ページ6
ということで、今私がいるのは喫茶店の中。
目の前にはケーキを選ぶ坂田さん。
チーズケーキとチョコケーキで迷っている姿はリスナーからしたら最高の景色かもしれないが、生憎私は志麻さんにしか興味が無い。
『あの、坂田さん。いくら私が推しにしか興味ないからってこんな風にリスナーとお茶して大丈夫なんですか？』
坂「ん？うん！大丈夫！そもそも、Aちゃんやから誘ったんやし」
ちょっとまて聞き捨てならん。
『あの、ナンパなら他でやって貰っていいですか。私には志麻さんがいるんで。』
私がツッコミをいれても、志麻さんは構わずケーキの注文をしている。
全く、どれほどマイペースなのか。
坂「そういやAちゃん、今日雰囲気ちゃうね。なんか、いつもより可愛い感じ。」
可愛い感じ？
『ああ、メイクですかね。イベントの時は大人っぽくしてんるんですが、普段はナチュラルですから。』
坂「へぇ〜そうなんや、今度の札幌のライブ来るやろ？俺、そっちのメイクの方が好きだし、それで来てよ。」
何を抜かしてんだこの天然タラシ。
とか心の中で悪態をつきながら、適当に返す。
『考えておきます。』
面倒くさいですオーラを匂わせながら、坂田さんと話す。まあ、当の坂田さんは鼻歌を歌いながらスマホを触っているのだが。
カシャ
『え？』
坂「うん、可愛く撮れた。」
突然のシャッター音は、坂田さんのせいらしい。
『え、あの消してください。』
坂「なんでー？やだ！」
まあ、坂田さんが悪用する訳でもないだろうし、気にしないでおく。
私は自分が可愛いと思っているので、撮られることに特に嫌悪感はない。
一体何につかうのだろうか、と考えていると、坂田さんが爆弾を投下する。
坂「これ、志麻くんに送っちゃお」
『え?!ちょっと、志麻さんに送るなら撮り直して下さい！髪型整えます！！メイクやり直します！！』
坂「んふふ、プライベート感があるからええんやで、はい！送信！！！」
あああ、そんなぁぁあああ！！
『坂田恨むぞ』
坂「急にひどいな」
炎上でもさせてやろうか、とかなかなか酷いことを考えていると、坂田さんが立ちあがる。
いつの間にかケーキを食べ終えたらしい。
坂「あー、そろそろ帰るか！札幌でまた会おうな！
今度話す時は、呼び方坂田でええし、敬語もいらんよ」
何故、次も会う前提なのだろうか。
坂「あ、そうや、志麻君のオキニになりたいなら、次の公演、ペンラ赤振ってみ」
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2023年3月19日 14時) (
レス) @page34 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ねこな(プロフ) - この作品好きです！今更読みました.....更新頑張ってください！！ (2019年5月15日 21時) (レス) id: 71d7653375 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぽん - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年4月9日 23時) (レス) id: d2790d7b68 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 主人公チートかよwwさかたんかわゆ…え…ちょっと主人公そこ変われ (2019年4月7日 14時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
志音@リス,ラ, - さかたんが…可愛いけど怖ぇwまーしぃ！負けないで頑張って!!更新待ってます！ (2019年4月7日 10時) (レス) id: 0f8bb6f46c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るか | 作成日時：2019年3月29日 19時
