.｡*ﾟ+.*.｡Secret Sweet Weddingparty+..｡*ﾟ+

☆３０☆ ページ30

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程なくして、入れ替わる様に入って来た、私の両親と姉二人



「まあ、A・・・」


お母さんがその瞳を一気に潤ませたら、その肩を言葉無くそっとお父さんが抱き寄せて、私に微笑んだ。



「今日はお越し頂きありがとうございます」


私の隣に立ってた和也が丁寧に挨拶したら今度はそっちに微笑みを向けるお父さん



「・・・二人でこれからも頑張りなさい」


「おめでとう、A、良かったわね」


鼻を啜ったお母さんが綺麗に笑った。






『ご両親だってAの花嫁姿、見たいでしょ？』



和也の言う通りだったね・・・花嫁姿、見せられて良かった




だけど、私もいつか子供の結婚式でこんな風に母親として綺麗に笑えたらいいなってちょっと欲も生まれちゃったよ




まあ、遠い先の話だよね、それは



今はこの幸せを かみしめなくちゃね。







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．









「じゃあ、式でね」


両親が出て行った途端、ニッコリ白い歯を覗かせる姉二人



「A！綺麗だよ！昔泥団子を男子にぶつけてた子と同一人物とは思えない！」



お姉ちゃんの一言にフハって笑う和也


「すげーやってそう」


「なっ！ずっと男子に泣かされてたタイプだよ、私！」


「泣かしてたの間違いでしょ、あんたは」


「よかった〜！出会うの、大人んなってからで」



この前の顔合わせで会っただけなのに、すっかり仲良しだよね、お姉ちゃん達と和也・・・




「あ〜どうしよ！松本さんに生で会える〜」


「それを言うなら大野さんでしょ？あ、とりあえず、化粧直ししに行こっか！親族として綺麗にしとかないとね！和也君、A、また後でね！」





騒がしく出て行く姉二人。




・・・恥ずかしい、妹として。




「・・・ごめん、あんな姉達で」


「や、良いんですけどね・・・かたっぽでも俺のファンでいて欲しかった」


「末っ子は二宮和也が大好きですけど」



「じゃ、いっか ・・・って今、キス出来ないのにそう言う事言わないでよ」


「言うもん。和也意地悪だから。私と子供の頃会ってなくて良かったって言うから」



「あんなのノリでしょーが」



「・・・じゃあ、出会ってたら？」


「愚問」



アゴをクイって持ち上げられたら唇同士が触れた



「ほら〜キスしちゃったじゃん。少しグロス取れただけだから、香奈ちゃん呼ばないで自分で直してよ？」



そう言うとまた唇が重なって


さっきよりだいぶ深くて甘いキスが振って来た。



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