.｡*ﾟ+.*.｡Secret Sweet Weddingparty+..｡*ﾟ+

☆２９☆ ページ29

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純白のウェディングドレスを纏って控え室に待機してた時間






コンコンってノック音のすぐ後に勢い良く開いたドア






「ま〜！綺麗な花嫁さん！」



「和には勿体無い！」






なだれ込む様に入って来た、和也のお母さんとお姉さんが口々にそう言ってくれた。







「・・・や、だからさ、何で皆、俺より前に、花嫁見るんだよ、って話なんですけど。


また、『最初に見る』ってポジション取り損ねたじゃん」






その後から苦笑いで入って来た和也に



「あんた、こんな綺麗な人貰うなんて、贅沢よ！」


「そうだよ！Aちゃん、嫌気がさしたらいつでもうちに来て良いからね！」



面白そうに笑うお母さんとお姉さん。



「あなた達、曲がりなりにも姑と小姑でしょーが・・・なんなのその、嫁溺愛発言。」



呆れた様に、側にあった椅子に、静かに様子を見てたお父さんと一緒に座った。






そのタイミングで立ち上がる私



「あの・・・改めてご挨拶を・・・」



「いいのよ！そんな挨拶な んて。籍を入れた時にしてくれたじゃない」



たしなめる様に私を座らせようとするお母さん





や、あの時はどっちかって言うと、両家顔合わせで、大盛り上がりな酒盛りしてたって感じだったから・・・





「あの・・・既にお分かりだとは思うのですが、本当に不器用で、我侭なんです、私。

料理もその・・・恥ずかしいくらいに下手で。


だけど、和也さんと一緒にこれからの人生楽しく過ごして行きたいなって思っています。


なので、未熟者ですが、これからもよろしくお願いします」




ペコッと頭を下げた私の掌をお姉さんがギュッと握った。





「・・・Aちゃんと家族になれて、凄く嬉しいよ」



「それにね？Aちゃんの花嫁姿も見たいって思ってたから、それも凄く嬉しいのよ？」



ふふってその後ろで笑うお母さんの顔がぼやけた。




「だーもう、泣かせちゃダメじゃん。式、これからなんですけど。」



立ち上がると、私の側まで来てくれる和也


ハンカチで目元を拭ってクリアになった視界の奥にお父さんの微笑みが見えた。






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