最強男装少女の物語 part19

880話　堕とす ページ39

その攻撃を見て微笑みながらスパナはキング・モスカを操作した




ドシュッ




さっきと同じように鎖のついた重りが飛び出る


だが、同じ技を二度も喰らうほどツナもバカではない




がしっっ




両手で受け止める




バウッッ




攻撃を受け止めた隙に次の攻撃に移るべく膝を上げたモスカ


その瞬間、




ツナ「(見切った！！！)」




ボッッ




ドガンッ




カッ と目を開くと同時に、頭上に炎を噴射し下降して、膝の後ろについている推進装置を

回し蹴りで破壊した




スパナ『！！』




だが、その攻撃した隙にモスカはツナを蹴飛ばす




ドオンッッ





壁まで吹っ飛び、蹴りの威力を見せ付けるように衝撃で壁が凹む



だが、相手も只ではすまなかったようで、右膝の後ろから黒い煙がたち篭っている


どうやら目的の推進装置の破壊は成功したようだ




ガラガラガラ・・・・




息を荒くしながら瓦礫の中から起き上がるツナ




ツナ「(予想通りのコンビネーションだ。

　 この調子で推進装置(スラスター)を壊していけば、キング・モスカは堕ちる！)」



彼の意図が分かったスパナは、無表情のまま質問する



スパナ『主推進装置(メインスラスター)を壊して身動きをとれなくする・・・・・・。

　 とっておきってコレのこと？』




ツナ「まあな」




再び空中に移動し、キング・モスカと対面する




ツナ「(残る推進装置(スラスター)は３つ)」




あの巨体を支える推進力は両肘、両膝の裏にある


そこを全て壊せば、空中での移動もできなくなり、その上 スピードも激減される




だが、ツナの考えが分かったスパナの声は失望と呆れを示していた




スパナ『わかってないな。

　 キング・モスカの本領発揮はこれからだ。

　 近接だけがキング・モスカの領域(フィールド)じゃないし』




キュンキュンキュン




すると、キング・モスカは炎圧縮粒子砲にエネルギーを貯める


同時に指のミサイルの準備もする




ツナ「！？」




ズギャンッ



ギュオオオオオオオオ




炎圧縮粒子砲と同時に発射されたミサイルは、炎圧縮粒子砲に乗ってツナへ放たれた




ツナ「(炎に不純物(ミサイル)が含まれていては、零地点突破改で吸収できない)」




炎は吸収できても物理的攻撃は吸収できない


零地点突破改をすると同時にミサイルを喰らってしまう




ツナ「くっ」




不意をつかれた攻撃を間一髪でよける

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